2019年1月1日から、ゴルフのルールが大幅に変更されます。新ルールは、従来の「言葉が難しい」「ややこしい」「覚えにくい」といったマイナスイメージが払しょくされ、合理的で明快。プレーがぐっとやさしくなります。そこで、ぜひ覚えておきたい主要な新ルールを実演で解説。新年のラウンドでスマートにプレーできるように、サクッと予習しておきましょう!
【9】バンカー内のボールを外に出してOK
バンカーが苦手な人に朗報!バンカーに入ってしまったボールは、アンプレヤブルを宣言すれば、2ペナでバンカー外に出して打つことが可能になります。これまでは、アンプレの措置としては元の位置から打つか、バンカー内での救済のみ(いずれも1ペナ)でしたが、今回の改正で、もうひとつアンプレの選択肢が増えることになります。
ドロップの処置の仕方
①バンカー内にボールが落ちた地点とホールを結ぶ延長線上でバンカー外の後方に起点を決めます。②その基点から1クラブレングス以内でホールに近づかないエリアが救済エリア。ドロップしたボールがこの救済エリア外に出た場合、再度ドロップ。再ドロップもエリア外に出た場合は、2度目にボールが落ちた地点にプレースする。
【10】捜索中にボールを動かしてもノーペナ
深いラフの中に入ってしまった自分のボールを探しているとき、うっかり蹴ってしまった!クラブに当たって動かしてしまった!…なんてことはありませんか?これまでは故意でなくても1ペナでしたが、新ルールではノーペナになります。ただし、ボールは元の位置にリプレースしなければなりません。踏みつけてボールが地面の下に潜ってしまった場合は、そっと拾い上げて元の位置のすぐ脇にリプレースしましょう。
【11】スパイクマークは修復してOK
従来、グリーン上ではピッチマークや古いホールの埋め跡以外は修復が認められていませんでした。新ルールでは、パッティングライン上であってもフォークでスパイク痕を直すことができます。自分がつけたピッチマークやスパイクマークは、マナーとして修復しましょう。
判断基準はプレーヤー自身に!プレーヤーの良識が求められます。
新ルールでは、プレーヤーの判断が重要視される方向に改変されています。例えばストローク前にボールが動いた場合、95%以上の明確な証拠がなく、プレーヤーが「偶然動いた」と申告した場合、偶然動いた扱いになります。つまり、プレーヤーの正直さや誠実さがより重要になるのです。
撮影/内藤サトル イラスト/岩井勝之 レイアウト/アトム☆スタジオ 取材・文/大津恭子 撮影協力/スタンレーレディスゴルフトーナメント