ベストスコア70台のウマかわゴルフ女子たちが語った!【クラブ選び座談会】レポート

ゴルフクラブのテクノロジーやスペックのことは、正直よくわからない。でも、上達するほど「このクラブは本当に自分に合っているの?」と疑問は湧き上がるばかり。

ゴルフクラブの買い替えは、女性ゴルファーにとって一大決心を伴うものです。けれど、ブランドやシャフトフレックス、デザインなどなど、こだわりどころは無数にあり、何を基準に選べばいいの? と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。

〈左から〉石山瑠美さん、鷹巣いづみさん、増渕妙子さん、中村佳代さん、齊藤美佳さん、市原智美さん

そこで今回は、“ ベストスコア70台は当たり前”のウマかわゴルフ女子のなかでも、 とくにギアに一家言あるRegina読者モデルたちを緊急招集。座談会を通じて、クラブに対するこだわりや、女性ゴルファー視点でのクラブ選びのポイントなどを語ってもらいました。

◆ショップに足を運べば、信頼できる店員さんと出会えることも!

中村佳代さん(ゴルフ歴9年、平均スコア90/ベスト78、年間ラウンド数60回)

―初めてのクラブ買い替えのきっかけと、現在の愛用クラブについて教えてください。

中村「初めてのクラブからワンランク上のものに買い替えたいと思ったきっかけは、100切りが狙えるようになったこと。“100切りを目指す女性のためのクラブ”とうたったレディス向けドライバーを購入し、その後数回の買い替えを経て今に至ります。

現在愛用しているドライバーは地クラブ。ドラコン大会に出ることになって地クラブを使うようになったのですが、当たればデカいんです! 自分のスイングが安定していないときは、ヘッドが小さく長いから扱いが難しいので、今は2本のドライバーを調子によって使い分けています」

―クラブ選びにおいて、誰のアドバイスを参考にしていいのかわからないことがあります。中村さんはいかがでしょう?

中村「私もクラブ選びには誰かのアドバイスが欲しいタイプなのですが、購入を無理に勧めてこない店員さんとの素敵な出会いを経験したことがあります。

クラブが合わないと思ってショップを訪ねたところ、“今使っているクラブは合っていると思うよ”と言ってくださって、ワンポイントレッスンで悩みを解決してもらったことも。頼れる店員さんとの出会いもあるので、ショップに足を運んでみることをおすすめします」

◆デザインへのこだわりから、ゴルフクラブへの興味が広がることも

齊藤美香さん(ゴルフ歴6年、平均95/ベスト79、年間ラウンド数60回)

―可愛い保護シールのあしらわれたキュートなクラブを持参してくれた齊藤さん。クラブのデザインにもこだわりがありそうです。初めての買い替えのときに重視したポイントは何でしょう?

齊藤「ファーストクラブのハーフセットを“スペックが合っていない”と指摘されたのが、買い替えのきっかけでした。“スペックが合っていない”と言われてもよくわからなかったのですが、実際に打ってみるとやはり“なんとなく打ちやすいな、曲がらないな”と感じられましたね。

それから、デザインも重視します。かわいいのが好みです! 実際に打ったら“可愛くない”飛距離が出るので…せめて持ち物くらいは可愛くしたいんです」

―シャフトに興味をもったきっかけは?

齊藤「私がシャフトに興味をもったきっかけは、イ・ボミプロが使っていたピンクのシャフトへの憧れでした。正直、フィッティングでは合わなかったけど、シャフトに合わせてヘッドを選んで解決。今では、人が使っているシャフトの重さ・固さが気になるように。私よりハードスペックなゴルフ女子を見てみたいなって思います(笑)」

◆リシャフトは“上手い人”だけのものじゃない!

市原智美さん(ゴルフ歴11年、平均スコア85/ベスト74、年間ラウンド数60回)

市原「初めてのクラブ買い替えは、スコアが120~130くらいのころです。ハーフからフルセットに買い替えました。その頃はブランドなどはわからず、お安めのものを購入したと思います」

―市原さんは、買い替え前の情報収集はどのように行っているのでしょうか?

市原「情報はネットで収集し、実際に試打をして気持ちのいいものを買います。顔ももちろん重視。アドバイスを求めるとしたら、普段の私のゴルフを知っている人の意見を信じます 。それと、ヘッドとシャフトは別物と考えて選びます。鉛を貼って調整したりもできるから、むしろヘッドはなんでもいい(笑)」

―リシャフト経験者の市原さん、リシャフトに興味のあるゴルフ女子のために、経験談を教えてください!

市原「私がシャフトに興味を持ったのは一年前くらい。それまで使用していたシャフトがL、Rとまちまちだったので、思い切ってフルセットすべてリシャフトしました。それまで、リシャフトは“お金持ちの上級者”がするものと思っていましたが、ウェッジからドライバーまでの流れやバランスが良くなり、振りやすく、曲がりが減ったように思います。

クラブの買い替えで悩むより、リシャフトしてしまった方がいいこともあります。リシャフトはフィッティングだけでなく、ラウンドでの使用感や、“リシャフトするぞ!”という勢いが重要かもしれません」

◆飛距離を伸ばしたい時には、頼れるドライバーに買い替えるのが近道!

増渕妙子さん(ゴルフ歴9年、平均スコア87/ベスト78、年間ラウンド数80回)

―年間80ラウンド回るという増渕さんは、平均飛距離230ヤードという実力の持ち主。ドライバーを買い替えるタイミングを教えてください。

増渕「初めて入手したクラブは、ゴルフをはじめた当時に付き合っていた彼からいただいたレディスセットでした。私自身のこだわりでクラブを選ぶようになったのは、100を切れるようになった頃。長いクラブが得意だったので、とにかくドライバーを飛ばしたいという想いが強くなり、買い替えを決意。

今でも、飛距離を伸ばしたいと思ったタイミングで、ドライバーを買い替えるようにしています。ちなみに、この夏購入したクラブで、人生最大飛距離の250ヤードを更新しました!」

―クラブ選びの際にこだわるポイントはあるのでしょうか?

増渕「私は皆さんよりクラブに対するこだわりが少ないかもしれません。ただ、一番フィーリングが合うなと思ったクラブは、全く同じものを2セット買ったりすることもあります。ギリギリまで地元でプレーしつつ、遠方にクラブを送ることもできるので便利ですよ」

◆カタログを熟読して数値を把握すれば、買い替えの参考に

鷹巣いづみさん(ゴルフ歴11年、平均スコア94/ベスト79、年間ラウンド数30回)

鷹巣「初めての買い替えを決意したタイミングは、“100切りできない!”と悩みはじめたころ。クラブを変えることで100切りが叶う気がして、ドライバーから順にメンズクラブに変えていきました。当時、上田桃子プロに憧れて、手に入れたかったクラブがあったのですが、難しいからとショップの方に止められてしまいました(笑)。その後、何代もクラブを替えていますが、新しいものが出るとよりよく思えて、つい買い替えたくなってしまいます」

―鷹巣さんは、クラブ買い替えの情報収集をどのように行っているのでしょうか?

鷹巣「クラブの買い替えをしようと決意したら、ショップでカタログをもらってくることをおすすめします。私の場合、まずはカタログを熟読して、重心角やロフト角などの数字を細かくチェック。今使っているものと数値で比較できるので、参考になると思いますよ」

◆実際に打ってみるのが一番!第一印象が大事です

石山瑠美さん(ゴルフ歴4年、平均スコア89/ベスト79、年間ラウンド数40回)

―ゴルフ歴4年でベストスコア70台の実力を誇る石山さん。年間300日も練習場に通うという熱いゴルフ愛の持ち主です。初めて手に入れたゴルフクラブのエピソードを教えてください。

石山「私の初めてのクラブは、練習場で拾ったSWです。ゴミ箱に捨てられていたところを、練習場の方に断っていただきました。ショートコースや練習場でひたすらアプローチの練習をしながら、徐々にクラブを揃えていったんです。まずは、やはり遠くに飛ばしたいと思って、練習場に置いてあったブランドと同じドライバーを購入。次にラウンドに備えてアイアンを購入しましたが、それはデザイン重視で選びましたね」

―ファーストクラブとの出会いは運命的だった石山さん。買い替えの際には、どのような点を重視しているのでしょうか?

石山「クラブを買い替える際、実はあまり事前に調べないんです。まずは大規模な試打会で全部打つ! その上で、一番気持ちよく打てた実感のあるクラブを選ぶのがいいと思っています。実は、最近ドライバーを折ってしまって…。それをきっかけに、リシャフトにも興味を持つようになりました。工房にフィッティングに行ってきます!」

◆クラブの買い替えやスペックに悩むゴルフ女子たちに、アドバイスをお願いします!

実力派の女性ゴルファーならではの視点で、マニアックなギアトークが弾む座談会となりました。最後に、これからクラブ選びをする女性ゴルファーへ向けてのアドバイスをお届けします!

中村「最初はクラブのことなんてわからなくて当たり前です。アドバイスをしてくれる、信頼できるパートナーやショップ店員さんと出会えるといいと思います!」

齊藤「女の子だからって、女子向きのクラブばかり使わなくてもいいと思いますよ。そして、シャフトにもぜひ興味をもってほしいです」

増渕「中古クラブをたくさん置いている、ゴルフパートナーの試打ブースで色々試してみるのもおすすめです。クラブは古いから悪いとかはなく、自分に合うかが一番。実際に手に取って構えて、安心感を感じるものを選んでください」

石山「構えたときにしっくりきたもの、第一印象を大切に。それが決め手になることも多いと思います」

鷹巣「憧れのプロのメーカーの試打会に行ったり、“好き”から興味を持つというのもひとつの手かもしれませんよね」

市原「好きなブランドにこだわるのもありです。 “このクラブは上手い人が使うもの”という先入観を持たず、実際に試打をしてみてください。もし、お店の試打がハードル高いと感じたら、Reginaの試打会へ行きましょう!(笑)」

撮影/岡田こずえ 撮影協力/PGMゴルフアカデミー銀座