ショットは上達しているのになかなかスコアが縮まらない。気持ちはピンに向かっているのにボールが届かない…。そんなゴルファーは攻め方に勘違いがあるのかもしれません。コースマネジメントの基本をおさらいしてみましょう!
◆コースマネジメント基本の4カ条◆
【1】コースレイアウトを確認する
どのように攻略するか、おおよそのプランを立てるためにはレイアウト確認が必須。次のホールへ移動するときにチェックしましょう。
【2】OBやハザードの位置を確認
ショット前にOBやハザードの位置を確認しましょう。思わぬところに池やバンカーがあるものです。初めてのコースはとくに慎重に。
【3】成功率80%以下ならチャレンジしない
ライが悪いときや林の中、深いラフからのショットなどは、ミスする確率が上がります。極力ミスが出にくい方法を選択しましょう。
【4】番手ごとのキャリーと総距離を把握する
自分のクラブの番手とキャリー、ランを含めた総距離を頭に入れておきましょう。状況に合ったクラブ選択をする大前提となります。
◆戦略は打つ前に。決めたら’考えない’
練習場ではナイスショットを連発しているけれど、コースに出るといつも惨敗…というゴルファーの皆さん! もしかすると、つねにピンのある方向に打とうとしたり、少しでも遠くへ飛ばそうとしたり、自信がないショットにチャレンジしてみたり…していませんか? コースマネジメントを学べば、結果は大きく変わります。知性派・平野裕美プロに、コースマネジメントの基本を伺いました。
「スコアは戦略によって決まると言っても過言ではありません。ショットをする前に力量に合った戦略を立て、決定してからルーティンに入りましょう。そして、そこからは〝考えない〟ことが重要。スイングの直前や最中に思考が入ると、ミスしてしまうからです」
不安を口にしないことも、マネジメントの一環だそうです。
「『池に入りそう』と言っている人の多くは、実際に池ポチャしていると思いませんか? 言葉は口にすると言霊となり、現実化する力が宿るもの。戦略を立てれば、不安は消えます。それでも不安が湧き上がったら、そっと傍に避け、深追いしない精神が大事です」
★あなたはどのタイプ?ゴルファータイプS(攻める)M(守る)診断!
診断A
□プロのようなショットが打ちたい
□一か八かの勝負が好き
□失敗しても悔いはない性格
□やってみてダメなら諦めがつく
□ミスしても次はできそうな気がする
□池やバンカーは怖くない
□調子がいいときと悪いときの スコアの差が大きい
□他の女子には負けたくない
□プレーが早いと言われる
□人のプレーはあまり見ない
診断B
□ショットに自信がない
□勝負に出るより確実におさめたい
□ゴルフ以外でも後悔しがち
□100%自信がないショットはしない
□ミスを引きずる
□池やバンカーが大の苦手
□1年以上ほぼ同じスコアで足踏みしている
□池のあるホールでは古いボールに変える
□他の人は皆自分より上手く見える
□コンペなどのスタートホールで大勢の人に見られるのが嫌
◆診断Aのチェック数が多かったあなたは…… Sタイプ
成功するイメージでゴルフを楽しむタイプ。失敗しても気持ちを切り替えられるポジティブ思考ですが、自分の実力を過大評価している傾向あり。果敢に攻めたショットが失敗し、結果的に大叩きになることも。攻めるばかりでなく、ミスを最小限に抑えるコースマネジメントを覚えましょう。
◆診断Bのチェック数が多かったあなたは…… Mタイプ
失敗したらどうしよう…と不安になるあまり、実力が出し切れていないタイプ。つねに消極的な選択をしてしまうため、大叩きホールはない反面、劇的なスコアアップも望めません。攻め時に見合ったクラブ選択やマネジメントができるようになれば、メリハリのあるゴルフが楽しめます。
◆診断ABのチェック数がほぼ同じだったあなたは…… 中間タイプ
その日の気分や体調次第でプレーし、自分のゴルフがわかっていないタイプ。18ホールをなんとなく消化し、結果に満足できなくても「楽しかったからOK!」とごまかしていませんか?コースマネジメントの基本に立ち返り、ラウンド経験を重ねることで、初心者の域から脱却できます。
レジーナ2019年冬号より 撮影/内藤サトル イラスト/岩井勝之 デザイン/ohmae-d 撮影協力/静ヒルズカントリークラブ