初心者必見! プロキャディ・伊能恵子がアドバイス ゴルフ上達に役立つエチケット&マナーのススメ【9】林の中に打ち込んだときはクラブを3、4本持っていきましょう!

自分はもちろん、同伴競技者にも気持ちよくラウンドしてもらうには、最低限のエチケット&マナーを身につけておくべきです。プロキャディ・伊能恵子さんが独自の視線で語るエチケット&マナー第9回は、林の中に打ち込んだときに持っていくクラブについてです。1本だけ持っていくのは厳禁ですよ!

【教えてくれたのは】プロキャディ・伊能恵子さん オフィシャルブログはコチラ

【バックナンバーをチェック!】 プロキャディ・伊能恵子がアドバイス ゴルフ上達に役立つエチケット&マナーのススメ

◆低い球が打てない人はパターを使ってもOK!

乗用カートでのセルフプレーでラウンドする場合、必ずしもボールを打ち込んだ林のすぐ近くにカート道路があるとは限りません。林の反対側にカート道路というケースも十分考えられます。このようなとき、ボールを出すだけだと決めつけてクラブを1本しか持っていかなかったらどうなるでしょう。運よくグリーンを狙える状況でも、林の横にボールを出しますか?もしくはクラブを取り換えに行きますか?仮に取り換えに行くとしたら、カートに行って戻ってくる労力だけでなく往復の時間もかかるでしょう。

プレーの進行が遅れるため、一緒に回っている人たちにも迷惑をかけることになります。だからといって、せっかくのチャンスをみすみす逃すのもどうかと思います。最初からクラブを3、4本持っていけばそれらの問題が解消されるわけですから、面倒だと思っても持っていくべきでしょう。最近はクラブを数本持っていく用のミニクラブケースもあるので、それを利用するのも悪くありません。

ティショットを林の中に打ち込んだ場合、対処法として考えられるのは次の3パターンです。1つは林からボールを出すことを第一に考え、確実に林の横へチョンと打つこと。次にグリーンを狙わないものの、ある程度の距離を打つこと。そして、奇跡的にグリーンまでのルートが開けていて、グリーンに届くクラブで打つことです。したがって、最低でも3種類のクラブを持っていくと、どのパターンにも対応できることになります。

具体的にその3本を挙げるとするなら、ボールを横に出す用の9番アイアン、ある程度の距離を出す用の7番アイアン、グリーンを狙う用のユーティリティクラブといった感じです。4本でも構わないので、ピッチングウェッジ、8番アイアン、6番アイアン、ユーティリティクラブの組み合わせにしてもいいでしょう。偶数番手と奇数番手に分けて持っていくと状況に対応しやすいと思います。

ボールを林の横に出す場合、初心者だとなかなかイメージどおりの低いボールを打てないかもしれません。予想よりもボールが上がって、枝に当たることも十分考えられます。そのような人は、パターで転がしてもいいでしょう。いつもより大きめのストロークをするだけで低く転がっていきます。パターだからといってグリーン上以外で使ってはいけないという決まりはないのでご心配なく。

ティショットを林の中に入れたときは、9番アイアン、7番アイアン、ユーティリティクラブを持っていきます。ピッチングウェッジ、8番アイアン、6番アイアン、ユーティリティクラブの組み合わせでもいいでしょう

ボールを横へ出すだけだと決めつけて9番アイアンだけ持っていくのは危険です。グリーンを狙えるときにクラブを取り換えにカートまで戻らなければいけないからです

林の中からパターを使っても構いません。低い球を打つ自信がない人にはお勧めです

取材・文/山西英希 撮影協力/木更津ゴルフクラブ