シャフトは長い方が飛ぶ!?【女性ゴルファーのためのシャフト講座】

「がんばって振っても飛ばない」「いつまでたってもうまくならない」。その理由は、シャフトが合っていないからかも!? 事実、ゴルフがうまい女子の間では、シャフトにこだわる人が増えているとか……。

そこで「Regina」では、女性にとってのシャフトに注目! 素朴な疑問を、プロに分かりやすく解説してもらいます。

「シャフトのことなんて、考えたことない」「なんだか難しそう」とスルーしていたあなた。シャフトを知れば、あなたのゴルフがワンランクアップするはず!

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【第3回】同じドライバーでも、クラブによって長さが違いますが、“長い”と“短い”ではどっちがいいでしょうか?

A)長さは正義! クラブは長いほど飛距離が出ます!

自分のドライバーの長さについて、あまり考えたことがないかもしれませんが、じつは商品によって長さはそれぞれ。長さを調節するには基本的にはシャフトです。

現在市販のレディスドライバーは、だいたい43.5インチから44.5インチの間で、0.25インチくらいごとの単位で各メーカー設計されているようです。

1インチは2.54センチで、「たったそれだけの差?」と思うかもしれませんが、一般的に、1インチ長くなるとヘッドスピードが1m/sアップするといわれています。

飛距離にすると大体10ヤード。クラブの長さを変えるだけで飛距離が伸びるなんて、魅力的ですよね。

理由はとてもカンタンです。クラブが長いほど、アークサイズ(スイングによる円軌道の大きさ)が大きくなり、結果的に叩く力も大きくなるので、ヘッドスピードが上がる=飛距離が伸びるというわけです。

「長すぎると振り切れないのでは?」と思うかもしれませんが、技術の進歩のおかげで昔にくらべてヘッドが大きくなり、スイートエリアも広くなっています。また、シャフトもずいぶん軽く造れるようになっているのでご安心を。

もちろん、スイングのバランスが崩れるほどいきなり長くするのは尚早ですし、長いほどミート率が下がるというマイナス面もあります。でも、あくまでもドライバーについていえば、安定感を求めて短いクラブを使い続けても、「もっと飛ばしたい! うまくなりたい!」という欲望は叶えられないかも……。

ちなみに私は、ドラコン用は47インチ。ラウンド用は45.75インチを使っています。

みなさんもぜひ、いまより長めのクラブにチャレンジしてみては。がんばって使いこなせるようになれば、もっと飛ばす楽しさを味わえると思います!

次回のお題はシャフトの「重さ」について。結構大事なのでぜひお見逃しなく!

クラブが長いとスイングアークの半径が大きくなる=パワーも大きくなる
クラブが短いと、その分半径が小さくなり、結果パワーも小さくなる

◆教えてくれたのは 林佳世子プロ

JPLAドラコンプロ。ドライバー最高飛距離299ヤード。ベストスコア65。数々のドラコン選手権で優勝。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)にて、飛距離アップをはじめ、スコアアップのためのレッスンを指導するほか、テレビ、雑誌などで活躍中。Instaglamはコチラ!→(@kayoko00

◆監修 浦大輔プロ

身長170cm。ドライバー最高飛距離420ヤード。ジュニア時代、数々の試合で優勝経験をもち、東北福祉大学に特待生として入学し、ゴルフ部に入部。現在は、物理学、スポーツ力学、ゴルフクラブのメカニズム、体の構造を研究した、独自のゴルフ理論で、多くのゴルファーのスキルアップをサポート。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)ヘッドコーチ。YouTube 「かっ飛びゴルフ塾」配信中。

取材・文 たかはしよし子 撮影/福田文平