【青木瀬令奈プロが女性ゴルファーに教えてくれるスペシャルレッスン②】アプローチはボールを包み込むイメージ

こんにちは。青木瀬令奈です。女性ゴルファーがプレーする時の重要ポイント、アプローチの胆をお伝えします。パーオンが難しい時でも、絶妙なアプローチでピンに寄せることができれば、パーは確実。距離のあるホールでも、大きな武器になります。

【青木瀬令奈プロのスペシャルレッスン①】腹筋とスピードで飛距離アップ もCHECK

イメージを描いてからクラブを決める

クラブ選びよりイメージが先

どのクラブを持って、アプローチするか。これは大事なポイントですが、実は、最初に考えることではありません。状況によって、寄せやすいショットをイメージするほうが先です。落としどころも含めて、それがイメージできて初めて、それに合ったクラブを選びます。当たり前の順番ですが、意外に、これが逆になっているアマチュアの方が多い気がしますので気を付けてください。

インパクトは一点でなくていい

ゾーンをヘッドが通過するイメージ

落としどころも含めてどんなアプローチをするかイメージしてクラブを決めたら、あとは打つだけ。ですがこの時に大切なのは、インパクトを一点で意識しすぎないことです。パターや、ロフトのないクラブで転がすアプローチは別ですが、少しでも上げようとするアプローチだと、どうしてもインパクトを意識してしまうもの。けれども、一つの点に対してヘッドを入れようとすると、逆にミスが出やすくなってしまいます。

 インパクトゾーンという言葉がありますが、アプローチをするときは、そこを手前からヘッドが通過するというくらいのイメージでいい。一点ではなく、ゾーンでインパクトを捉えることで、ミスが激減します。

 ボールを『打つ』と言うよりも『包み込むように運ぶ』イメージ。こうすることで、インパクトだけを意識して力が入ってい待ったり、逆に抜けてしまったりすることなく、ショット全体がイメージできるはずです。

ボールの位置も、無理に右においたり左においたりしなくて大丈夫。体の真ん中において、足を揃えて上下動を抑えながら、グリップエンドがいつもオヘソを向いているようにして体を回せば、ミスなく簡単に打てます。

距離感はキャリーで覚える

転がし以外のアプローチでは、クラブのロフト次第でキャリーの距離と、ランの距離を計算しなくてはなりません。けれども、グリーンの硬さや芝の伸び方によって、思いがけず転がってしまったり、止まってしまったりするのもよくあること。ランは完全に計算できないのです。だから、距離感はキャリーで身に着けるのが一番です。

SWを膝から膝まで振ればキャリーは○ヤード。腰から腰なら○ヤード。アプローチで使うクラブのこれがわかっていれば、ある程度の距離は計算できるはず。どれくらい転がるかが不安定なのは受け入れましょう。そうるれば、アプローチと言えども頭の中が整理されます。①ショットをイメージする。②クラブを選ぶ。③キャリーを考えてふり幅を決めるねっ?複雑ではないでしょう?なるべくゴルフを簡単に考えるのも、スコアアップの秘訣ですよ。

撮影/鈴木祥 取材&文/小川淳子