パットの名手として知られる鈴木プロ。実はアプローチの名手としても知られています。そこでプロコーチに、私たちにもマネできるポイントも教えてもらいました!
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◆コックを使ってシャフトを立てる、ヘッド始動のスイング
鈴木プロと言えば“パットの名手”ですが、アプローチの精度が高いことも特筆すべき点。リカバリー率(※)2位という成績が物語っています。写真は、短い距離を上げて乗せるスイングですが、ヘッド始動の動きに注目。バックスイングとフォロースルーでシャフトを立て、ふわりとボールを浮かせます。ただ、アマチュアはフェースを開くと難しくなるので、スクエアのままでOK。それでもボールは十分上がります。
※リカバリー率とは…パーオンしないホールでパーかそれよりいいスコアを獲得した確率
※鈴木愛プロのリカバリー率…70.2326% (2019年度 )
◆ヘッドを先行させて、ボールをふわりと上げる
START!重心は5:5
スタンスを広くすることで、スイング幅が大きくなる。
ヘッドに仕事をさせるため、手の動きは抑え、ヘッドから始動。コックは強め。
左腕は地面と並行!
左腕が地面と平行、いわゆるトップで、シャフトが立っている。
腰は正面!
ヘッドを戻しながらタメをほどくようにインパクトに向かう。とは言え、左に突っ込んではいない。
ハンドファーストに見えるのは右手をほどきながら打っているため。スライドはしていない。
左手の甲が、インパクト以降飛球線方向に向かって、そのまま真っすぐ送られている。
グリップエンドの位置は、左ポケットの前。これはインパクト以降キープされている。
FINISH
グリップエンドの位置は最後まで変わらない。ヘッドが先行してフィニッシュを迎えている。
◆解説してくれたのは…
石井忍プロ。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ入り。ツアーに参戦。2010年よりコーチに転身し、プロをはじめ多くのプレーヤーをサポート。また、雑誌やネットを中心としたメディア活動など、多岐にわたり活動中。千葉市と東京・神保町、赤坂にてゴルフスクール「ACE GOLFCLUB」を主宰。実戦的かつ理論的でわかりやすいレッスンに定評がある。
鈴木愛プロ…1994年5月9日生まれ/2013年プロテスト合格/2019年度国内ツアー7勝、通算16勝、賞金ランク1位/徳島県出身/セールスフォース所属。
Regina 2020年初夏号より掲載 撮影/渡辺義孝、村上航、Getty Images エディター/たかはしよし子