キャディさんに見られてる!“こんな女性ゴルファーはイヤだ!”と思われるNGマナー【雷のサイレンに文句タラタラ!】

こんにちは、匿名ライターの「かこみらい」です。キャディとしてお客様と接する中で起きたあんなことやこんなことを、個人的主観たっぷりにお伝えしていきます。さて今回は、夏に遭遇しやすい雷についてのお話です。

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イメージ画像/Getty Images

ある夏の日のこと。わたしは、ベテランひとりに初心者ふたりというスリーサムの組を担当していました。ちょっと嫌な風が吹き始めたのは、初心者ふたりがラウンドに慣れて調子が上がってきた、バックナインに入ってからのこと。

けたたましいサイレンが鳴り響き、避難指示が出ました。そう、雷です。その時にはまだ雨も降っていないし、雷の音は遠くでかすかに聞こえる程度。「このくらいなら大丈夫なんじゃない?」とゴネる不満げな初心者ふたりを促しながら、近くの茶屋へ避難しました。

キャディ研修でまず最初に教えられるほど重要なのが、雷の怖さと避難小屋の場所。ゴルフ場で雷に遭遇すると、場合によっては命にかかわることもあるのです。雷鳴がかすかに聞こえる程度といっても、雷の活動範囲は10㎞と広範囲に渡り、どこで落雷被害があってもおかしくはありません。

通常、雷が活動しなくなってから20分程度でプレーは再開できるといいますが、この日は1時間に及ぶ足止めとなりました。安全第一での運営が鉄則ですが、やはりプレーを中断されていら立つお客さまはいらっしゃいます。この日も、足止めを食らった3人はかなりヒートアップして、キャディやスタッフに聞こえるように文句の嵐。気持ちはわかりますが、身を守るために仕方のないことなのです。

ちなみに、セルフプレーのときにはとくに注意が必要。もし避難小屋が近くにないときは、バンカーの中で身をかがめてやり過ごすのも手です。また、5メートルから30メートルの高い木に身を寄せる場合は、見上げる角度が45度以内というのが基本。安全のためにも、ぜひ覚えておいてくださいね!

◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん

某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。