そこまで振っているようには見えないのに、女子プロたちは安定して250ヤード飛ばしてくる。体力の差はそこまでないはずなのに、これってなぜ?答えはずばり“ヒザの使い方”。効率よくヘッドを走らせて、体格以上に飛ばす秘密を探りました!
今回は、女子プロの『ヒザ使い』による“ぶっ飛ぶ秘密”をご紹介!
◆ボールは打たなくてOK!クラブの“逆さ素振り”で適性診断
4つの“ヒザ使い”で自分に合っている使い方を見つけるために効果的な方法がクラブの“逆さ素振り”だ。逆さに持ったクラブをいかに速く振れるかがポイントだ。早速、試してみよう!
◆クラブが風を切る音で速く振れているか確認
クラブを逆さに持っていかに速く振れるかで、服部は自分に適正なヒザの使い方が見えてくるという。
「項目は7つです。順番に素振りをして自分が速く振れると感じた項目にチェックします。速く振れているかどうかは、体感でもわかりますが、項目によってわかりにくい場合は、クラブが風を切る音の大きさで判断しましょう」
人それぞれ骨格や筋力が異なるため振りやすさにも違いが出てくる。自分に合ったタイプを見つけることが大切だ。
【診断方法】“ビュン!”と速く振りやすい項目にチェックを入れてください
速く振れた項目にチェックを入れ、右にあるアルファベットの数で自分に合った“ヒザ使い”がわかります
◆『A』がもっとも多かった人は…渋野日向子プロと同じ『回転型』
ドッシリ構えると速く振れる【両ヒザの高さをキープしてその場で回転】
大きな筒の中で回転するようなイメージ。ヒザというよりは股関節を使うスイングでお尻を中心に体が回る。ヒザの高さがスイング中に全く変わらないのがポイント。足の動きは4つのタイプの中で最も少なくなる。
※回転型の注意点
スタンスが広くなるとヨコの動きが大きくなる傾向があり、回転の弊害になるためやや狭めで構えるとグッド◎
スタンスは肩幅
ハンドレート
フェースは常にスクエア
次回は『B』のヨコ移動型のヒザ使いをご紹介!
◆教えてくれたのは…
渋野日向子 しぶの・ひなこ/98年生まれ。2019年の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でツアー初優勝を挙げるなど、一躍スターダムに躍り出た“スマイルシンデレラ”。同年の「全英AIG女子オープン」では、樋口久子以来となる日本人史上2人目の海外メジャー制覇を果たし、その知名度は全国区に。今後も黄金世代の顔として飛躍に期待がかかる。
服部公翼 はっとり・こうすけ/83年生まれ。効率の良い飛ばしレッスンが好評。ビギナーからトッププロまであらゆる悩みに対応してくれる
ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2020年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 河橋将史 佐々木啓 鈴木祥 福田文平 富士渓和春 村上航 山上忠 米山聡明