歯科医という職業をもちながら、数々のアマチュア競技に出場し幾度も優勝を経験。所属しているゴルフ場では、男性と同じティから回ってクラチャンの座にも輝いたトップアマ・塩田美樹子さん。しかも美人とくれば、Reginaとしては注目せずにはいられないわけで……。
いざ出陣! 憧れの塩田さんに、ゴルフにまつわるあれこれを教えてもらいましょう!
トップアマに聞く【ヘタな人とのゴルフ、正直イライラしませんか…?】
Q ミスやトラブルショットの後、どうやってリカバリーしていますか?
A ゴルフはミスをするスポーツです。1ラウンドで満足できるショットは1、2回しかありません(笑)
つまり、いかにミスと上手につきあえるかが、大事です。
私が心がけているのは、同じミスは二度しないこと。
たとえば、ティショットが林に入ったとします。でも、林に入ってしまうことはある程度仕方がないこと。問題は、リカバリーでのミスを繰り返さないことなんです。
ちょっと欲張ってピンに寄せようとしたら、木に当たって出なかった。そうしたら、次に林に入ったときは、確実に脱出できる道を選ぶようにします。
あるいは、池ポチャのリカバリーをグリーンに乗せようとしたら、バンカーに入ってしまった。もしも次に池ポチャしたら、バンカーに入りそうなイチかバチかのショットはせず、確実にグリーンに寄ればいい。というイメージです。
一度したミスをくり返すのは、学習していないということになります。
◆自分のリズムが戻るまで、はやる気持ちをガマンしましょう
もちろん、気持ちも慌てます。でも、やってしまったことはしょうがない。マイナスな気持ちを引きずっても決していいことはありません。
そんなときは、「どこかで取り返せばいい」と考えるんです。
ただし、「次のホールで取り返そう!」と焦ってはいけません。まずは自分のリズムを戻すことが最優先。それまでは、パーでいいんです。そうしていると、いつかチャンスが来るものです。
●キャディさんを味方につけよう!
私には、ミスした時、無意識にやっていることと、意識的にやる行動があります。
空を見上げたり、帽子やバイザーをかぶりなおしたりは、無意識にしているみたいです。“気分をリセットしたい”と思う気持ちが、そうさせるのでしょう。
意識的にしていることは、キャディさんと話をすること。内容は、当たり障りのない世間話ではなく、ズバリ“勝利宣言!”(笑)
「残りのホールで、ひとつはバーディを獲りますね」などと宣言することで、キャディさんは味方になってくれるし、目標を口に出すことによって自分のモチベーションも上がります。
みなさんも“ミススパイラル”に陥りそうになったら、ぜひ、試してみてくださいネ!
教えてくれたのは、トップアマ・塩田美樹子さん
1982年生まれ、神奈川県出身。両親の影響で、10歳からゴルフを始め、競技に出場。全日本歯科学生総合体育大会4度優勝。2013年、2017年日本女子ミッドアマ2度優勝。2017年日刊アマ全日本大会(ミッドの部)、神奈川県女子ミッドアマ、日本女子ミッドアマ優勝。2018年神奈川県女子ミッドアマ、日刊アマ関東大会優勝。ベストスコアは66。所属している葉山国際カンツリー倶楽部では、男性と同じティから回ってクラブチャンピオンに。2013年に「日本女子ミッドアマ」に優勝した翌年は、なんと「日本女子オープン」にも出場。2020年開催の「内閣総理大臣杯第51回日本社会人ゴルフ選手権関東予選」では、唯一の女性出場者として注目を浴びた。
撮影/竹井美砂子 取材・文/たかはしよし子