歯科医という職業をもちながら、数々のアマチュア競技に出場し幾度も優勝を経験。所属しているゴルフ場では、男性と同じティから回ってクラチャンの座にも輝いたトップアマ・塩田美樹子さん。しかも美人とくれば、Reginaとしては注目せずにはいられないわけで……。
いざ出陣! 憧れの塩田さんに、ゴルフにまつわるあれこれを教えてもらいましょう!
トップアマに聞く【ヘタな人とのゴルフ、正直イライラしませんか…?】
Q.「こんな人とは回りたくない!」と思うゴルファーはいますか?
A .味方にあたる人は、絶対に許せません!
クラブを地面にたたきつけるなど、自分のミスを道具のせいにする、「クラブに八つ当たりする人」。きらいです。
ミスはあくまでも自分の実力であって、クラブのせいではありませんから。
そして、最も許せないのは、キャディさんに当たる人。これは絶対にやってはいけないことだと思っています。
キャディさんは唯一、自分の味方でいてくれる人。その味方に当たることはスポーツマンシップに反しています。それに、せっかくゴルフをして楽しく過ごそうとしているのに、同伴者同士の空気も悪くなりますよね。
だから絶対に許せない! けれど、残念ながらそういうゴルファーが少なくないのが現実。
そんな人と一緒になってしまった日は事故に遭ったと思って「今日はそういう日」とあきらめます。本当は注意をしたいけれど、そもそもそういう人って言ってもわからないんですよね。それに、ホールアウトするまで一緒にプレーするわけですから、直接言うと角が立つのでガマン。
その代わり、「気にしない方がいいですよ、あの方がおかしいだけですから」などと、キャディさんをフォローするようにしています。
◆スロープレーの人と一緒になったら…
「プレーが遅い人はイヤではない?」と、思われるかもしれませんが、プレーヤーご本人のことは、じつはあまり気になりません。
中には、スロープレー気味の同伴者に直接「遅いですよ」、なんて言ってしまう方もいますが、じつは本人は遅いことに気づいていないことが多く、指摘することによって動揺してプレーが乱れ、さらに時間がかかってしまうことも……。
だから、本人に直接注意することは、あまりおすすめできません。
とはいえ、自分の組のプレーが遅くなると“後ろの組に悪いな”“キャディさんが焦っちゃうな”とはとても気になってしまいます。ですから、「後ろが待っているので、ちょっと急ぎましょうか」などと、やんわりとプレーファストを促すようにしています。
キャディさんに言わせるのではなく、同じ組のプレーヤーが言うのが、マナーだと思っています。
教えてくれたのは、トップアマ・塩田美樹子さん
1982年生まれ、神奈川県出身。両親の影響で、10歳からゴルフを始め、競技に出場。全日本歯科学生総合体育大会4度優勝。2013年、2017年日本女子ミッドアマ2度優勝。2017年日刊アマ全日本大会(ミッドの部)、神奈川県女子ミッドアマ、日本女子ミッドアマ優勝。2018年神奈川県女子ミッドアマ、日刊アマ関東大会優勝。ベストスコアは66。所属している葉山国際カンツリー倶楽部では、男性と同じティから回ってクラブチャンピオンに。2013年に「日本女子ミッドアマ」に優勝した翌年は、なんと「日本女子オープン」にも出場。2020年開催の「内閣総理大臣杯第51回日本社会人ゴルフ選手権関東予選」では、唯一の女性出場者として注目を浴びた。
撮影/竹井美砂子 取材・文/たかはしよし子