コロナ禍の夏ゴルフ、『日本ゴルフ協会』からも指針が示されるエチケットやルールを改めてチェック

ゴルフのベストシーズンとはいえ、コロナ禍の今、例年のようにゴルフを楽しむことが難しくなりつつあります。私たち女性ゴルファーは、ゴルフとどのように向き合っていくべきなのでしょうか。

各ゴルフ場ではローカルルールが設けられ、独自の対策が取られるようになりました。『日本ゴルフ協会(JGA)』 からは昨年、「ゴルフを愛する皆様へ」と題して、注意喚起が行われています。そして、「新型コロナウィルス感染症予防対策としてのゴルフ規則修正の指針」も発表され、ルールの上でも“新型コロナウイルスに感染しないために”ということを前提とした臨時的なローカルルールの指針が示されました。(引用元:公益財団法人 日本ゴルフ協会 公式HP

職場、家庭、そしてゴルフ場。どこにいても対策というものに変わりはありません。ゴルフの大原則はエチケットとマナーです。周囲に気を配り、迷惑をかけないように行動するという精神は、コロナに立ち向かうすべての人と同様といえるでしょう。今回は、改めてゴルフ場へ訪れる皆さんにぜひ意識してもらいたいローカルルールや、エチケットをご紹介します。

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◆代表的なローカルルール編

“新型コロナウイルスに感染しないために”ということを前提とした臨時的な対策として、下記をはじめとしたローカルルールの指針が示されています。競技の性質やゴルフ場、そして感染状況や収束の度合いによってもさまざまですが、エンジョイゴルファーなら、下記のような指針が示されていることはぜひ認識しておくとよいでしょう。

ティーイングエリアには、スタート組だけが集合する

人が集まることを避けるためにスタート間隔をあけたり、場合によっては1 組の人数を制限することも、必要に応じてローカルルールとして設定出来るようになります(ただし、1 組 1 人はマーカーが存在しないので規則上認められません)。『ティーイングエリアにはなるべく早く行くのがマナー!』と教え込まれた女性ゴルファーもいると思いますが、密を避けるためにも、「スタートする組だけがティーイングエリアに集まる」というローカルルールあることを理解しておきましょう。

バンカーでのルール

複数のプレーヤーが触れる物をできるだけなくすために、バンカーレーキを撤去するゴルフ場も増えました。バンカーレーキが撤去されている場合、プレーヤーは足やクラブでバンカー内の砂をならすことができます。『マナー違反!』と抵抗を感じることもあるかもしれませんが、状況に応じてきちんとならしましょう。

旗竿も触らない方が◎

現在は、ピンを抜かずにプレーするのがエンジョイゴルファーの間では一般的になりました。コロナ禍においては、プレーヤーが旗竿を触らないよう、旗竿そのものを撤去することもあるようです。

また、カップインさせることによってカップに複数のゴルファーが接触することを防ぐため、「球がホールから 30cm 以内に止まった球は次のストロークでホールに入ったものとみなす」「球がホールライナーに当たった場合、その球はホールに入ったものとみなす」などがローカルルールとして設定されていることも。

◆エチケット編

体調の変化や何らかの症状がある場合には出かけない

自分の身体の変化は自分にしか分からないところもあります。少しでも異変を感じるときには、ゴルフ場には出かけないようにしましょう。

マスクの着用

クラブハウスの中はもちろんのこと、練習場や練習グリーンなどではマスクの着用に努める必要があります。もちろん、プレー中も。マスクをしていないということは、周囲への不安を与えることになることを念頭に置く必要があるでしょう。

手洗いの徹底

ハーフを終えてクラブハウスに入る場合や、売店への出入りなど、施設を利用する前には手洗いを行うことを忘れないでください。

ハイタッチ、握手はしない

ゴルフといえば、挨拶をする際に握手やハイタッチを行うことが多いものです。でも今はなるべく至近距離は避けるべき。このような行為は避けるほうが望ましいでしょう。

周囲との距離を考え、大声での会話はしない

クラブハウスの中や練習場、ラウンド後など人と接する際には周囲との距離を取ることが重要です。

自分の持ち物以外は極力触れない

同伴者のボールやクラブには触らないようにしましょう。ピンはさしたままのプレーを推奨。またバンカーレーキも使用せず、クラブや足を使ってなるべくきれいにならすように心がけてください。

除菌アイテムの携帯

ポケットなどに携帯することで、こまめに手指の消毒を行いましょう。バンカーレーキやピンには触らないように注意できても、乗用カートには触れなくてはいけません。そのためには、自分で携帯しておくと便利です。

今までのゴルフ場にはなかった、ニューノーマルなスタイルが定着しつつあります。私たちができる最善の努力を行い、ゴルフと向き合っていくことが重要なこと。ぜひ改めてチェックしてみてくださいね。

◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん

某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。