柏原明日架プロは多くの女子プロが使っているUTや3Wを抜いて、4W、7W、9W、11Wをキャディバッグに入れています。「ショートウッドは私の生命線!」というほど、ショートウッドに信頼を置く理由とショートウッドを打つときに注意すべきポイントを教えてもらいました!
多くの選手が使う3W、5W、UTを使わず、4W、7W、9W、11Wのウッド4本をキャディバッグに入れているのはなぜなのでしょうか。今回は、柏原プロのセッティングを見ながら、彼女の頭の中をのぞいてみましょう♪
◆UTよりも断然ラクに上がります!深いラフや長いパー3でやさしさを実感!
11番ウッドを使い始めたのは18年の9月から。それまではUTを入れていたのですが、ラフが深いときなどは芝に食われて抜けが悪くなるし、その状況でロングアイアンを使うと飛距離をロスしてしまうことがあったんです。メーカーの人に相談すると、「それならショートウッドを使ってみたら?」と、勧められました。試してみると、抜けがいいし飛距離もしっかり出るので、すぐに試合に投入しました。
ショートウッドはラフが長いシチュエーション以外でも私の武器になっています。例えば、170ヤード以上ある長いパー3ホール。多くの選手が苦手にする距離だし、私自身も得意ではありませんでした。でも、ショートウッドならやさしく球が上がって狙いどおりに打てるんです。7Wや11Wを入れてから、長いパー3がチャンスホールだと思えるようになりました。ショートウッドは私のゴルフの生命線。絶対に手離せません!
番手間の飛距離の空きは、低いドローでランを稼いだり、高いフェードでキャリーを抑えて調整している
◆ショートウッドは球が上がる、抜けがいい、簡単!
ショートウッドとユーティリティの大きな違いはヘッドの大きさだ。ヘッドが大きいショートウッドは重心が深く、より球が上がりやすい。そのため、ランが少なく上からターゲットを狙いやすい。また、ソール幅が広いため、抜けがよく球を拾いやすいのもメリットだ
◆3Wを抜いて4Wを入れた理由
昨年の7月までは3Wを入れていましたが、ティショットで思った以上に飛んでしまうことがありました。それにパー5で2オンを狙いにいくとき、弾道の高さが出ないのも気になっていたんです。4Wをテストすると、高さも出るし飛距離のバラつきも少ない。コントロール性がいいのも気に入りました。下の番手との飛距離のバランスも考えて、4Wを使うことにしました。
◆教えてくれたのは…
かしわばら・あすか/96年生まれ、宮崎県出身。14年にプロテスト合格。15年には3度のトップ10入りなどで賞金ランキング50位に入り、初シードを獲得。4年連続でシード権を獲得し、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでプロ入り6年目にして悲願の初勝利を達成。そしてNOBUTA GROUPマスターズGCレディースでも勝利を挙げた
ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2021年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 佐々木啓 鈴木祥 近澤幸司 福田文平 村上航 米山聡明 Getty Images