練習場やレッスンである程度上達したら、いよいよコースデビュー! でもちょっと待って。スコアのカウントについてある程度知っておかないと、同伴者に迷惑をかけることにもなりかねません。とはいえ、ゴルフは細かいルールも多く、すべて覚えるには時間がかかるもの。コースに不慣れなうちのラウンドでもスムーズにプレーできるよう「最低限これさえ覚えておけば何とかなる」という、超基本的なスコアの数え方をご紹介していきます。
ゴルフのスコアの基準となるのは『Par(パー)』で、スコア表に記載されています。例えば『パー5』のホールなら、そのホールは5打で上がることを基準とし、その数よりも何打少なかったか、多かったかを競うのがゴルフです。よく聞くバーディーはパーよりも1打少なかったということになり、ボギーはパーよりも1打多く打ったということになります。ホールごとのスコアを記載していくものがスコアカード。最近は、カートに搭載されているナビで入力していくことも多いですよね。
さて、上手くフェアウェイでプレーが完結してくれれば良いのですが、思わぬ方向にボールが飛んでいくことが多いのもゴルフといえるでしょう。コースをはずれ『OB』となることも多々起こります。そのような場合にはペナルティとして、1打又は2打など決められた打数をスコアに加算しなければなりません。
では、どのようなケースがあるか詳しくご紹介していきます。
・OBになってしまったら?
先ほどの『OB』とは『Out of Bounds』の略称のことで、同じOBでも打ち直した回数でペナルティが異なることに注意が必要です。
基本的には、ティショットでOBとなった場合には1打罰となり、3打目として再開。またセカンドショット以降でOBとなった場合には2打罰でボールを無くした地点にドロップしてプレーを続行することになります。
・ペナルティエリア
池に落としてしまった場合や、打つことが難しい場所に行ってしまったケースをご紹介。そういったエリアを『ペナルティエリア』と呼びます。ホールにある杭の色で判断しますが、黄色と赤の杭で対処が異なるので注意が必要です。
イエローペナルティエリアでの対処方法は3つ
1. そのまま打つ
2. 池に落とすショットをした場所に戻り、1クラブレングス以内でホールに近づかない場所にドロップ(1打罰)
3. ボールがペナルティエリアを通過した地点とホールを結んだ延長線上の後方で1クラブレングス以内のホールに近づかないところにドロップ(1打罰)
レッドペナルティエリアでの対処法は4つ
イエローペナルティエリアで挙げた対処方法に加え、ボールがペナルティエリアを通過した地点から2レングスクラブ以内のホールに近づかないところにドロップ(1打罰)から選択できます。
・バンカー
バンカーに入ってしまったときに注意したいのは手やクラブが砂に触ってしまうと2打罰になることです。もしバンカーから出すことが難しいと思った場合には、無理なショットをせず、2打罰で球をバンカーの外に出すことができます。
忘れてしまいがちなのは、グリーン上でOKを貰ったら、1打プラスして記載するということ。よく使用するペナルティを少しずつ覚えていけば大丈夫。ルールはとても大切なものですが、まずはゴルフを楽しんでみてください!
◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん
某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。