SDGs(持続可能な開発目標)の波が世界的な広がりを見せています。私たちゴルファーにもできることはたくさんあります。ゴルフライフを長く楽しむために、サスティナブルなゴルフ環境づくりを心がけましょう!
◆ゴルフの未来のために環境保護に努めて
長引くコロナ禍において、ゴルフは健康的で安全なスポーツとして認識されるようになりました。自然に囲まれたゴルフ場で過ごす時間は格別ですよね。しかしその一方、森林を伐採してゴルフ場を造成していたり、維持・運営に大量の農薬や水が使用されたりしているのも事実です。それらの恩恵を受けてゴルフを楽しむ私たちは、このまま何もしなくてもいいのでしょうか。サスティナブル・ゴルフを提唱する平野裕美プロに、ゴルファーができるSDGsについて伺いました。
「世界的ゴルフ組織R&Aでは『サスティナビリティ(持続可能性)はゴルフにおける最優先課題である』と明言し、自然保護やコース管理のあり方、既存施設の地域社会への貢献推奨など、ゴルフをサスティナブルにしようとするさまざまな取り組みが行われています。欧米のゴルフ場に比べ、日本は少し遅れを取っているようですが、コースに着色しない、メンテナンスで農薬を使用しないなど、積極的に環境保護に取り組むゴルフ場も増えつつあります。新しいことに敏感なゴルフ女子は、ゴルフ環境をもう一度見直して、できることから始めるべきではないでしょうか。サスティナブルなゴルフライフを一緒に目指しましょう!」
歳を重ねても長く続けられるのがゴルフ。未来のあなたのゴルフ環境を変えるのはあなた自身です!
◆私たちにできること! エコなゴルフ場を選ぼう
ゴルフ場を選ぶとき、何を基準にしていますか? フェアウェイが広い、戦略性がある、ランチメニューが豊富…などそれぞれの選択理由があると思いますが、これからは「エコな取り組みをしているかどうか」を加えてみてはいかがでしょう。脱衣所からビニール袋を撤去するゴルフ場も増えてきました。農薬を使用しない努力をしているゴルフ場には昆虫や野生の鳥が棲息しているものです。
「ビニール袋がない!」「虫がいるからイヤ!」と捉えるのではなく、「環境に優しいゴルフ場だ!」と解釈できるようになるといいですね。そんな自然と共生しようと努めているゴルフ場を選択することで、環境保護に貢献することができます。
監修/平野裕美さん LPGAティーチングプロA級。環境問題に関心が深く「ゴルフライフもサスティナブルであるべき」と説く。歩いてラウンドする、マイボトル・マイ目土袋を持ち歩くなど、環境に優しいゴルフスタイルを自ら実践している。
Regina2021年初夏号掲載 撮影/岡田こずえ スタイリスト/高橋裕美 エディター/大津恭子