女性ゴルファーは、年上女性とのラウンドでは、気苦労が絶えないのも現実でしょう。相手がビジネス関係者であればなおのこと、気を使いますよね。また、自意識が過剰な性格の年上女性が一緒のラウンドでは、常に緊張感を覚える人もいますよね。
同性同士のコミュニケーションは、その日の雰囲気や体調によっても左右されることもあり、ひょんなことをきっかけにギクシャクする展開へと進んでしまった話も珍しくありません。
そこで今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、年上女性とのゴルフラウンドで、相手の機嫌を絶対に損ねたくないときに心得ておきたいことをお話します。
◆「年下のくせに生意気」と思わせないコミュニケーションが重要
ゴルフラウンドでは、ゴルフ歴の長い人が「先輩」であるのは確かながら、ラウンド後の人間関係を重視するのであれば、ゴルフ歴よりも年齢を考慮したコミュニケーションに徹したほうが無難です。
仮に、同伴者である年上女性が初心者ゴルファーで、一緒にラウンドしている年下女性のほうがゴルフの腕前は上だったとしても、そこで“先輩風”を吹かそうものなら「生意気」「上から目線」などのネガティブな感情を抱かれやすいのも傾向でしょう。
女性は特に、その場では笑顔で応対していたとしても、内心では不快感を募らせている人も少なくありません。そのため、相手がビジネス関係者であるなど、ラウンドを終えたあとに不快な感情が悪影響を及ぼしかねない人間関係では「生意気だと思わせない」ように、とことん気遣った振る舞いが求められるのも現実です。
そこで具体的には、次のような振る舞いを心得ておくと、トラブルを招かずに済みやすいはずです。
1:とにかく「褒める」
自分のことを褒められて悪い気がする人は「ほぼいない」と言っても過言ではありません。ですので、年上女性とのラウンドでも、とにかくその女性を「褒める」ことは、円滑なコミュニケーションにおいて効果的なポイントに。
相手の女性が初心者ゴルファーすぎて、スイングなどゴルフにまつわる部分に“褒めポイント”が見当たらないときには、ウエアやメイク、ヘアスタイリングなどを褒めるのも方法です。「初心者のゴルフを褒めるのは、わざとらしいと思われそう」という不安がある人でも、服装を褒めるのであれば、自然なコミュニケーションをとりやすいはずです。
2:レクチャーをお願いされても「回答はサラリと」
自分よりゴルフ歴の浅い年上女性からゴルフにまつわる質問を受けたり、スイングなどに関して「ちょっと教えて?」と頼まれたときだったりしても、そこでイソイソと先輩風を吹かせてしまうのは危険です。
仮に「聞かれたことには、丁寧に答えたい」という親切心からであっても、そこに“上から目線”な雰囲気が少しでも出てしまえば、途端に目上の女性の気分を害してしまう発端にもなりかねません。
こういったシーンでの回答は「サラリと」済ませてしまうほうが、基本的には無難。「教えてあげる」という姿勢ではなく、先輩(目上の相手)を立てることを優先したほうが安心です。
聞かれたことに対し、シンプルに回答する程度にとどめておくと、無用な誤解を招かずに済みやすいですよ。
年上の同性から「あの子は、生意気」「ゴルフに行ったら、普段より偉そうにしていてムカついた!」などのネガティブ感情を抱かれてしまうと、何かと厄介な話になりがちですよね。
「おべっか」を使う必要はありませんが、「私のほうが、ゴルフには詳しいから」という前提でコミュニケーションをとってしまうと、予想外のトラブルにも発展してしまうことがあります。
どの程度まで気を使うべきかについては、日頃の相手との関係性にも左右されますが「相手が年上」である以上は、ラウンド中のコミュニケーションにも謙虚な姿勢を忘れないことが、人間関係を円滑に進めていくうえでは欠かせない心がけでしょう。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。