「ゴルフをします」と話すと「今度、ラウンドに行きましょう!」となるのは、よくある展開です。けれど、誘われたラウンドに行きたくない……というのも、珍しい話ではなく、友人・知人関係のラウンドだけでなく、ビジネス関係者から気乗りしないラウンドに声をかけられることも、しばしばありますよね。
誘われたときに「正直、あまり行きたくないな」と思うラウンドであれば、相手を不快にさせないよう角が立たない断り方ができればコミュニケーション上級者に。
メンタル心理カウンセラーの並木まきが、相手を不快にさせないラウンドの断り方をお話します。
◆「気乗りしない」なら断ることもストレスを減らすには大事なこと
基本的には楽しいはずのゴルフラウンドでも、同伴する相手によっては、気疲れするだけでなく、ストレスを生み出す原因にもなりかねませんよね。「本当は行きたくない」と思っているのに、無理にラウンドに付き合ってしまうのは、自分のストレスを大きくするだけでなく、結果的に「時間やお金を無駄にしてしまった」という自己嫌悪感を生む原因にもつながりかねません。
「気乗りしない」のに断れないのは「相手に嫌われたくない」という心理が隠れているケースがほとんど。ですので、行きたくないラウンドを断れずに悩むことが多い人は、まずは「断るのは悪いことではない」「断り方によっては嫌われない」というマインドをもつことも大事です。
続いては、ラウンドを断るときに使いやすい具体的な断り方をご紹介します。
1:「仕事でしばらく時間が取れない」
ラウンドを断るときに便利な口実のひとつが「仕事」です。しかし誘われたお誘いに対し「その日は仕事で」と断ってしまうと「ならば、別の日にしましょうか?」となりやすいのも傾向ですよね。
気乗りしないお誘いは、たとえ日にちが変わっても「行きたくない」という気持ちのほうが強いでしょうから、こういった誘いには「仕事が多忙で、しばらく時間が取れそうにない」と“時期的に忙しい”というニュアンスで断ったほうが確実です。
相手も「この人は今、仕事が繁忙期なんだ」と理解すれば、それ以上は無理に誘いにくくなるでしょう。
2:「このところ体調がすぐれないので、復調したら連絡する」
ゴルフは、身体の調子だけでなくメンタルの不調もスコアに影響しやすいスポーツ。気乗りしないラウンドでは、満足のいくスコアが出なかった経験のある人も多いですよね。
だからこそ「体調不良」は、ラウンドの誘いをお断りする“正当な理由”に受け取ってもらいやすく、相手を不快にさせずに断りやすい言い回しでもあります。
具体的な体調不良の内容まで伝える必要はなく「今は体調がすぐれないので、復調したら連絡します」と伝えて断れば、相手はそれ以上の無理強いはしてこないはず。ただし、重病だと受け取られるような伝え方をすると、それはそれで話が面倒になってしまいやすいので、あまりシリアスにならない断り方を意識するのが無難です。
例えば、「先日まで仕事が多忙すぎて、疲れが溜まっている」「人間関係でストレスが溜まっていて、メンタルが不調」くらいの話を伝えておけば、“深刻な病気ではないけれど体調がすぐれない”といったニュアンスに受け取ってもらいやすいでしょう。
気乗りしないラウンドを断るときには、誘ってくれた人との関係性を壊さずに、角が立たない断り方ができればベストです。「あまり行きたくない」などと正直に理由を言ってしまってギクシャクしてしまうと後が厄介なので、大人のコミュニケーション術を意識した言い方で、スマートに伝えてみてください。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。