季節の変わり目を迎え、なんとなくモヤモヤした気分を抱えやすくなってはいませんか?特に理由はなくても、夏から秋にかけては、心に寂しさを感じたり不安感を抱いたりする人も増える時期です。
ゴルフは、メンタルが影響するスポーツなので、心が健康な状態ではないときほど、スコアやスイングも、すぐに崩れてしまいやすいですよね。ラウンドへの気力はあるのに、心の不調が原因で不安な気持ちやざわざわして落ち着かないならば、“香り”を味方につける方法もおすすめです。
メンタル心理カウンセラーであり時短美容家の並木まきが、モヤモヤした気分を抱えているタイミグでのラウンドで、上手に味方につけたい香りの活用術をお話します。
◆心がざわつくときのラウンドには「ジャスミン系」の香りがおすすめ!
伊藤園が行った研究では、”ジャスミン系の香り“には、自律神経を整え、鎮静する作用が確認できたとのこと。古くから、“香り”には沈静効果があるとされてきていますが、同社の発表では、ジャスミン茶の香りを嗅ぐことによって、心拍数の低下や副交感神経の亢進(つまり、リラックス効果が高まる)効果があることが、科学的に明らかになっています。リラックスしたムードのラウンドが叶えば、スコアアップも狙いやすいですよね。
そして、香水やルームフレグランスでもおなじみの「ジャスミン」は、年代や性別を問わずに、好感を抱く人が多い定番の香りであることもおすすめの理由です。ラウンドでも同伴者からの好感度を下げにくい点が高ポイント◎で、奇抜な雰囲気になりにくいので、香水に慣れていない人や強い香りが苦手な人でも、取り入れやすいはずです。
◆ラウンドで上手に「ジャスミンの香り」を味方にする方法
一方、どんなに「好感度が高そうな香り」とは言っても、スポーツシーンにふさわしくない“トゥーマッチ”な印象になってしまえば、同伴者の集中力を妨げる原因にもなりかねません。ゴルフでは、このあたりの配慮も重要ですよね。そこで、自分のメンタルを整えつつ、周囲に反感を買わない程度に香らせるなら、ふんわりとした香り具合がベターです。
続いて、ラウンドで上手に香りを味方にできる方法をご紹介しましょう。
◆ファブリックミストの活用
「香水ほどは周囲に香らないけれど、自分にはきちんと香る」を狙うなら、身の回りのグッズに使えるファブリックミストを活用すると便利です。
トップノートが「ホワイトジャスミン」で、ミドルノートの「イランイラン」。そのほか、レモンやパイナップルリーフなどの爽やかなテイストも入っていて、スポーツシーンでも使いやすい香りです。ベースとなっているのが「シクラメン」や「ミモザ」ですので、やわらかさもあります。
カートバッグやラウンド中に使うタオルなど、身近なグッズにスプレーしておけば、ラウンド中に、ほのかな香りを楽しみやすいですよ。
◆柔軟剤の活用
「自分にはしっかり香るけれど、まわりには、そこまで香らせない」を狙うなら、柔軟剤の活用が便利です。
前日にウエアを洗っておくと、翌日のラウンドで着る頃には、強すぎず弱すぎない程度の香り具合が狙えます。
ミドルノートに「ジャスミン」を用いているので、洗ってから時間が経つ頃には、“ほんのり”とジャスミン系の香りを感じる柔軟剤。「ベルガモット」や「ピオニー」も入っているので、控えめな華やかさもあります。
系統としては、清潔感のある「ホワイトムスク系」なので、スポーツシーンにも甘すぎることなく、ユニセックスで使えます。
プレー中に香りをより強く感じたいとしたら、ハイネックなどの鼻先に近い位置にウエアがくるコーディネートにすると、より強く香りを感じやすいですよ。
「たかが香り」と、あなどるなかれ。香りの作用は古くから評価されているだけでなく、科学的にも続々と、その作用が明らかになってきています。心の不調を香りだけで取り去ることは難しくても、大事なラウンドで落ち着きを取り戻したいときや、リラックスしたムードでプレーをしたいときには、上手に取り入れて損はないのではないでしょうか。
<参考>
https://www.itoen.co.jp/company/research/result/detail.php?id=23998
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。