【吉田優利プロドライバー連続写真】クラブをムチのように使って飛ばす“柔軟系”スイング

吉田優利プロ/Getty Images

吉田優利プロは、笹生優花プロをはじめ、西村優菜プロ、山下美夢有プロ、吉田優利プロ、西郷真央プロなど優勝争いの常連がそろう92期生の一人。

ドライビングディスタンスは239.44ヤード。上半身はリラックスしたまま、体幹を使い、クラブをムチのように使って飛ばす、柔軟性の高さが特徴です。飛距離アップに貢献するスイングなので、ぜひ参考にしてください。 (※成績は10月17日時点)

アドレス

アドレスではリラックス

上半身がとてもリラックスしていることが分かります。アマチュアはよく、「さあ打つぞ!」という感じで、アドレスで力んでしまいがちですが、スイング中にもっとも力を入れたいのはインパクト。ですから、それまでの間はきるだけリラックスしているほうが、毎回同じように始動できます。

力むとその都度、上げ方が変わりやすいので注意です。

テークバック

腹筋を使った始動をお手本に!

カラダの中心(腹筋)を使って始動。手だけで上げてしまう人はお手本にしましょう。足の間の三角形はまるでバランスボールを挟んでいるかのように締まり、パワーを感じます。女性でこの形をキープできる人は少ないですが、スイング中、ゆらゆらしてしまう人は、こういう力強い下半身をイメージするといいでしょう。

テークバック

テークバックでは両ひざの向きは変わらない

両ひざの向きが変わらず、足の間のスペースもキープしています。

トップ

足の三角形はキープ

右に行ったり左に行ったりせず、重心が真ん中で、クラブが地面と水平になった、お手本的トップ。この時点でも、足の三角形は保たれています。

この形を実現するには、高い柔軟性と強い筋力が必要ですが、パワーを使いながら上半身はリラックスしているところが、吉田プロの魅力です。

切り返し

膝を使わない切り返し

切り返しは、左股関節から動き出しています。切り返しでひざを入れる人もいますが、そもそもひざを使っていないので、股関節から始動できるのです。

ダウン

吉田プロの柔軟性が生きるダウンスイング

クラブはまだ頭の後ろにあり、上半身は右を向いているのに、下半身はもう左を向き始めていて、捻転差は最大限に。この時点で両ひざを沈み込ませて地面をつかんでいます。

高い柔軟性を感じる動きですね。

ダウン

上半身と頭の位置はキープしている

下半身の体重は左へ移動していますが、頭、上半身はまだ右にあり、突っ込んでいません。アマチュアは上半身もつられて左に行きがちなので、見習いたいですね。

インパクト

ビハインドザボールでインパクト

今まで貯めたパワーを一気にインパクトで開放。しっかり頭が右に残り、ビハインドザボールでインパクトしています。

フォロー

膝のバネを使ったフォロー

上半身の前傾は深くキープされたまま、左足で地面を蹴り上げ、切り返しで踏み込んだ分のヒザのバネを使ったフォローです。

フィニッシュ

フィニッシュ!

急いでフィニッシュを迎えたのではなく、大きなフォローから流れて最終的にこの位置に収まったというバランスのいいフィニッシュ。とてもかっこよく決まっていますね!

吉田優利プロ よしだ・ゆうり/2000年生まれ、千葉県出身。158cm。O型。10歳からゴルフを始める。2018年、「日本女子アマ」「日本ジュニア」とアマチュア競技で2冠。2019年プロテスト合格。笹生優花プロ、西村優菜プロ、山下美夢有プロ、西郷真央プロなどと同じ92期生。日本ウェルネススポーツ大学 在学中。今年「ゴルフ5レディス 」「楽天スーパーレディース」で優勝。賞金ランク19位(10月17日時点)。クラブ/ブリヂストン ウェア/TOMMY HILFIGER GOLF 所属/エプソン Instagram @ yuri_yoshida__

解説してくれたのは/伊藤祐子プロ

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伊藤祐子プロ

代官山の「K’s Island Golf Academy」インストラクター。豊富なスポーツの経験を生かした一人ひとりに寄り添うレッスンは、予約解禁日に即日満了するほど人気。とくに女性からの信頼が厚い。フォロワー4.6万人以上の Instagram【@yuko_ito630golf】でレッスン動画などを配信中。会員制サロン「YUKO Premium salon」や、YouTube動画も展開。

「ツアープロにティーチングプロがついているように、アマチュアにも同じ方向を見て寄り添い、目標に導いてくれる人が必要です。その存在が私であれば、幸せです」

取材・文/たかはしよし子 撮影/Getty Images、ALBA.Net

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