女子の日本最高記録である驚異の飛距離・365ヤードを叩き出したドラコン女王であり、現在は自身のYouTubeチャンネルや各メディアでのわかりやすいレッスンでも人気を集めている高島早百合プロ。Regina-webでは女性ゴルファーの皆さまに、高島プロによるわかりやすい冬ゴルフレッスンを4週連続でお届けしていきます♪
連載第1回目となる今回は、『ラウンド前に実践したいおすすめストレッチ』をご紹介します。ストレッチには、筋肉を刺激しながら柔軟性を高める“動的ストレッチ”と、じっくりと筋肉を伸ばす“静的ストレッチ”の2種類があります。今回ご紹介するのは動的ストレッチ。プレー前に筋肉に刺激を与えることで、怪我も少なくなり、可動域が広がるのでおすすめです。飛距離アップに一役買ってくれるはず。さっそく一緒にウォーミングアップしていきましょう!
【1】お尻・太もも・股関節に効くストレッチ
「最初に紹介するのは、お尻、太もも、股関節の筋肉に効果的なストレッチ。まず、胸を張って、7番アイアンを肩に担いだ状態で大きく一歩足を踏み出して沈み込みます。このランジ(スクワット)の動きで、お尻と太ももに刺激が加わります。さらに、沈み込んだところで勢いをつけて、踏み出した足側に上半身を捻転させます。この動きによって、股関節にも刺激を与えることができます。体が前傾したり、傾いてしまう場合は要注意。バランスをとるのが難しい場合は、ランジの動きだけで十分に効果があります。左右交互に、合計10回行います」
足を踏み出して上半身をひねる。左右10回行いましょう。
【これはNG!】
前傾したり、左右に傾くのはNG。胸を張って。
【2】アイアンを使った肩回り&肩甲骨のストレッチ
「次に、肩甲骨&肩回りをほぐす上半身のストレッチを2つご紹介します。まずは肩甲骨のストレッチから。用意するのは7番アイアン1本。足を肩幅に開いて姿勢よく立ち、クラブの両端を握って万歳をします。そのまま、アイアンを背中側に下ろしていきます。この動きを10回繰り返しましょう。肩甲骨が開いたり、閉じたりする動きを意識することが重要です。肩甲骨のほか、肩回りの筋肉である三角筋前部を伸ばすことができます。
ふたつめは、肩回りのストレッチ。7番アイアン(長めのアイアンならOK)の両端を、右手は下から、左手は上から握ります。そのまま、写真のようにクラブを回転させましょう。肩回りの筋肉である三角筋後部が伸びていることを実感できるはずです。注意点は、肘が曲がらないようにすること。こちらも左右合わせて10回ずつ行いましょう」
肩甲骨の動きに意識を向けて胸を張って。10回行いましょう
短いアイアンを持つと肘が曲がってしまうので注意
◆教えてくれたのは…高島早百合プロ
たかしま・さゆり/1992年9月3日生まれ、京都府出身。ウェア契約はFDR。FDRオンラインストアでは、高島プロが着こなす冬のゴルフファッションを特集中! レッスンブック「ドラゴンクイーンが365ヤード飛ばすためにやってきたこと」が好評発売中。Instagram(@sayuri_takashima)、Youtubeチャンネル「さゆーちゅーぶ!」
撮影/村上悦子 撮影協力/飯能くすの樹カントリー倶楽部【PGM】