1~2月の極寒シーズンは、ラウンドも練習もちょっぴり億劫になってしまいますよね。おうちで過ごす時間、パタ練や筋トレなどおこもり特訓もいいけれど、春のラウンドでワンランク上のゴルフ女子になるために「ゴルフルール」をおさらいしてみませんか?
今回は、バンカーに関するクイズを3問出題。全問正解すればバンカーへの苦手意識が吹っ飛ぶかも!? ぜひチャレンジしてくださいね。
【問1】バンカーで大叩き!この際アンプレヤブル宣言して、バンカーの外に出してもいい?
テンションのあがらないラウンド、午後イチのホールでまたまたバンカー……。砂にスッポリ埋まっているし、アゴも近く、とても一回では出せそうもありません。この際アンプレヤブル宣言をして、バンカーの外から打っちゃってもいいですよね?!
【問2】バンカーに入ったボールの後ろに落ちている木の葉っぱ、どかしても大丈夫?
グリーンを狙ったはずなのに少しそれてバンカーに。行ってみるとライはいいのにボールのすぐ後ろに木の葉っぱが! 邪魔だからどかそうとすると、同伴者から「バンカーのルースインペディメントは動かせないのでは?」 と言われてしまいました。葉っぱをどかすのもダメなんだっけ……?
【問3】水溜りができたバンカーに入ったボール。バンカーの外に出してもいいの?
ボールが入ったバンカーに行ってみるとバンカー内は一面水溜り! バンカー内には水溜まりを避ける場所がありません。濡れるのも嫌だし、どうせなら外に出したいんだけど……?
↓正解は……!↓
【回答1】新ルールでは、2打罰でバンカー外に出せるんです!
2019年改定ルール、規則19.3には「バンカーのアンプレヤブルの球に対する救済の選択肢」が規定されています。その19.3bには「追加の救済の選択肢(2罰打)」とあり、「合計2罰打で、プレーヤーは規則19.2bに基づいてバンカーの外側で後方線上の救済を受けることができる。」と記載されています。
19.2bに基づく後方線上の救済とは、ホールとボールの止まっていた場所とを結ぶ後方線上(カップと反対側の線上)に基点を決めて、そこから1クラブレングスの救済エリアにドロップするというもの。従って、後方線上なら好きな場所を選んで救済エリアの基点を決めても問題ありません。
【回答2】どかしても問題ありません!
2019年改定ルール、規則12.2「バンカー内の球をプレーすること」において、12.2a「 ルースインペディメントと動かせる障害物を取り除くこと」では、「バンカー内の球をプレーする前に、プレーヤーは規則15.1に基づいてルースインペディメントを取り除くことができる。」と記載されています。そして「これには、そうしている間にそのバンカーの砂に合理的に触れること、またはその砂を動かすことも含まれる。」と続きます。
これまでのルールでは、バンカー内のルースインペディメントは動かすことは勿論、触れることも禁じられていました。
今回のルール改定では、ルースインペディメントを動かすとき、合理的に砂に触れることは許されますが、砂のテストが許されたわけではありません。理由もなく砂に触れる、クラブをソールする、練習ストロークで砂に触れる、バックスイングで砂に触れるなどは、これまで通りペナルティの対象になりますので、注意してくださいね。
【回答3】無罰の救済はバンカー内に限られますが、一打罰で外に出すこともOKです!
ゴルフ規則16.1は、異常なコース状態からの救済を規定しています。「一時的な水」は異常なコース状態に含まれ、救済の対象になります。その16.1c「バンカー内の球の救済」には、「プレーヤーの球がバンカー内にあり、そのコース上の異常なコース状態による障害がある場合、そのプレーヤーは(1)に基づく罰なしの救済、または(2)に基づく罰ありの救済のいずれかの救済を受けることができる」とあり、
(1)罰なしの救済:バンカーからプレーする。
(2)罰ありの救済:バンカーの外(後方線上の救済)からプレーすること。
と続きます。
バンカー内ではジェネラルエリアのような完全な救済が保証されているわけではなく、より水溜りの程度が少ない場所を選んで、最大限の救済を受けることができるにとどまります。完全な救済を受けようと思えば、ペナルティを払ってバンカーの外に出すしかないのです。
なお、無罰の救済を選択してバンカー内にドロップした後に、バンカー外の救済に変更しても問題ありません。この場合の後方延長線はドロップしたボールとホールを結んだ線となります。
参考URL:JGA公式サイト