関東では30度を超える真夏日が続き、梅雨明けまでもう少しというところ。次のラウンドでワンランク上のゴルフ女子になるために、今こそ「ゴルフルール」をもう一度確認してみませんか?
今回はデキる女性ゴルファーなら憶えておきたい、アドバイスや会話についてのルールをご紹介。よくあるシチュエーションですが、あなたは答えられますか? さっそくチェックしていきましょう!
【問1】同伴プレーヤーがナイスオン!どのクラブを使ったか聞いてもいい?
打ち下ろしのショートホール。PWで打とうか9番にしようか迷っているときに、先に打った同伴競技者がナイスオン! 同じくらいの飛距離なので、使ったクラブを聞きたいのですが…これって聞いてもいいんだっけ??
【問2】池があることを教えたあげたけれど、これはアドバイスになるの?
セカンドショット地点でのこと。同伴競技者にグリーン手前に池があることを教えてあげました。これってアドバイスになるの? だとしたら余計なお世話だった…!?
【問3】崖の下にボールが落下。グリーンの方向を教えてもらってもいい?
ドライバーショットが崖の下に落ちていってしまいました。そこからではグリーンの方向がわからないので、同伴競技者にボールとグリーンを結ぶ線上(プレーの線)に立ってもらいました。ボールを打ったところ、別の同伴競技者から「プレーの線に立ってもらうのは違反では?」と言われてしまい……。ええっ、ルールってどうだったっけ?!
↓正解は……!↓
【回答1】許されません! 聞けば2打罰!
ゴルフ規則10.2「アドバイスと他の援助」における10.2a「アドバイス」には、「ラウンド中、プレーヤーは次のことをしてはならない」として、
• 競技に参加していてコースでプレーしている人にアドバイスを与えること。
• プレーヤーのキャディー以外の人にアドバイスを求めること。または、
•もし他のプレーヤーに与えたり、求めたりするとアドバイスとなる情報を知ろうとしてその他のプレーヤーの用具に触れること(例えば、どのクラブを使用しているのかを知るために他のプレーヤーのクラブやバッグに触れる)。
と記載されています。また、「アドバイス」の定義には、「次のときにプレーヤーに影響を及ぼすことを意図した口頭によるコメントや行為(例えば、ストロークを行うために使用したクラブを見せること)」として、
•クラブを選択するとき。
•ストロークを行うとき。
•ホールや、ラウンド中のプレー方法を決定するとき。
と規定されています。
したがって、クラブを選択する前に同伴競技者の使用クラブを聞くとアドバイスを求めたことになり、ペナルティの対象となるのです。
【回答2】無罰。池があると教えてもアドバイスには該当しません。
ゴルフ規則アドバイスの定義によると、アドバイスは「プレーヤーに影響を及ぼすことを意図した口頭によるコメントや行為」を指しますが、ただし書きとして以下のように記載されています。
アドバイスには公開されている情報は含まない。例えば
• コース上の物の位置(例えば、ホール、パッティンググリーン、フェアウェイ、ペナルティーエリア、バンカー、別のプレーヤーの球)。
• ある1点から他の1点までの距離.。
• 規則。
したがって、すでに公開されている池のある位置や、池までの距離などを教えてあげてもアドバイスにはなりません。ただし、「グリーン手前に池があるので、グリーンの右側を狙ったほうがいい」など、打ち方に影響を与えるコメントはアドバイスとみなされます。
普通の会話はアドバイスとはなりません。あまり気にしないでゴルフを楽しんでくださいね。
【回答3】離れたあとで打つのはOK。立ってもらったまま打てば2打罰!
ゴルフ規則10.2「アドバイスと他の援助」の10.2b「他の援助」における10.2b(1)「パッティンググリーン以外の場所の球に対してプレーの線を示す。」には、「プレーヤーは自分のプレーの線を次のことにより示してもらうことができる」として、
• そのプレーヤーのプレーの線を示すためにそのプレーヤーのキャディーや他の人にそのプレーの線上やその近くに立ってもらうこと。しかし、ストロークを行う前にその人はその場所から離れなければならない。
• そのプレーヤーのプレーの線を示すためにコース上に物(例えば、バッグやタオル)を置いてもらうこと。しかし、その物はストロークを行う前に取り除かなくてはならない。
と記載されています。
したがって、同伴競技者にボールとピンの間に立って、方向を教えてもらう行為はなんの問題もありません。しかし、立ってもらったままの状態でボールを打つと、ペナルティの対象になる上、危険も伴いますのでもちろんNG! ぜひ覚えておいてくださいね。
参考URL:JGA公式サイト