こんにちは、ティーチングプロの藤井ミサトです。ビギナー女子ゴルファーのための、マナー講座。４回目となる今回は、いよいよ「コースでのふるまい」についてお話していきます。一日一緒にいて楽しい方は、やっぱりマナーがステキな人だと思うんです。逆に、どんなにゴルフが上手な人でも、マナーが悪いとガッカリしてしまうことも。今回は、ビギナー女子でも簡単にできるコースのマナーをお伝えします。ゴルフのスコアアップは時間がかかりますが、すぐにできるマナーで、好感度アップを狙いましょう！
Lesson 1: クラブは常に3本持つ！頑張る姿で魅せる
ゴルフの最大のマナー違反は「スロープレー」かもしれません。競技に出ればペナルティや最悪失格にもなり、ルールとしても重要案件。気楽な友達とのゴルフだとしても、できる限り周りをお待たせしないように心がけたいもの。
なぜか、ビギナーに限らず、女子ゴルファーは「プレーが遅い」と言われがち。それを、「オトコの方が遅い人多い！」と怒るのはナンセンス。実は、このマイナス評価こそ、ちょっとの努力で好印象になれるチャンスなんです。“ちょっと”多くクラブを持って、“ちょっと”小走りして、“ちょっと”笑顔…。これだけで、「頑張っている良い子だな」と思われるなんて、ラッキーだと思いませんか？
スピーディにラウンドするコツは色々ありますが、まず簡単できることは、「ティショットが終わったらクラブを“３本”持つ」です。FWかUT、７アイアンの２本を持つ方が多いですが、ちょっと多く持つために、PWもプラスしてみてください。この３本を持っていれば、フェアウェイもラフも、木の下も…どんなところでも乗り越えられるので、いちいちカートに戻らずに済んで、時間短縮です。３本持って一生懸命走る姿で、Play Fastのマナーを魅せましょう！
Lesson 2: ボール探しは、山道への1歩で魅せる
ビギナーの間は、自分のことで精一杯。最初にお伝えした通り、Play Fastのためには、とにかく自分のボールを進めることが先決です。とはいえ、同伴者の方がトラブルになっているときに、全く気にしないのも、冷たい人認定されそうで良くないですよね。
誰かが斜面などにボールを探しに行った時には、まず「先に打ちますねー！」と、自分のボールを先に打ち、それから捜索隊に参加しましょう。もしそこで「先に打っていて良いよー」と言われたら、助けたいけど助けられないという“申し訳ないオーラ”を出しつつ、離脱しましょう。
ポイントは「一歩でも良いから探しているエリアに足を入れる」。山を登った分だけ、好感度もアップしますよ！
Lesson 3:グリーンフォークで優しさとマナーを魅せる
ティショットを打った後、ひたすらフェアウェイを刻んだり、山へ林へと行ったりと、同伴者の皆さまとしばしの別れを告げていたとしても、必ずもう一度出会えるのが「グリーン」です。そして、このグリーンこそが、この全員から近い距離で注目してもらえる「マナーの魅せ場」なんです。
そこで、ぜひ挑戦して欲しいのが「グリーンフォーク」です。グリーン上にできたボールマーク（穴）を直すアイテムですが、ビギナー女子は持っている率が結構少ない気がします。ゴルファーとしてぜひ持っていて欲しいですし、持っている人が少ないからこそ、それをスッと出せば、一気にマナー美人の仲間入りが果たせます！
グリーンフォークの使い方を練習する機会はなかなかないかもしれませんが、ボールマークの周りの盛り上がっているところから、フォークで土を穴の中心に集めるイメージです。円の周りの何カ所かをフォークで土を寄せて、小さな山ができたら、仕上げはパターの底でトントンと優しくたたきましょう。凹んだグリーンをグイっと上に持ち上げてしまうと芝の根を痛めしてしまうので注意して下さいね。時間に余裕があれば、キャディさんや同伴者の方にやり方を聞くのも良いかもしれません。優しく直すことで、“芝生を思いやる優しい女子”もアピールしちゃいましょう。
以上、今回は、コースにまつわるマナーをお伝えしました。次回は、ゴルフの楽しみのひとつ、ランチタイムのマナー「レストラン編」です。お楽しみに！
◆教えてくれたのは／“ゴルフマナーの伝道師”藤井ミサト プロ
藤井ミサト プロ／9歳からゴルフを始め、ツアープロを目指すも断念。しかし、人生に一度きりのゴルフLIFEを生涯楽しんでもらいたいという志のもと、県庁秘書の肩書からJLPGA A級ティーチングプロに転身、「MISATOオンラインサロン」を開設。メディアにひっぱりだこの人気プロに。世界中どこにいても繋がることのできるゴルフサロンは、性別もゴルフレベルも問わずゴルファーに大好評。オンラインサロン（https://misato-golf.com/）Instagram（@misato_golf）
取材・文／REMIQUEST
