ゴルフ仲間が増えてくると、気が合う人だけでなく「なんだか合わない」と感じる人がひとりやふたり出てきても不思議ではありません。特に、同性から見て引いてしまうという声が多いのは、ラウンド中に“女性”であることを武器にしたがるタイプ…。
本人のキャラクターなので良し悪しは別として、ゴルフという「スポーツ」の場で、いかにも「私は女を武器にして、とにかくモテたいの!」という態度には、嫌悪感を示す女性が少なくないのも事実です。
そんな友人に対してモヤモヤしてしまうと、ゴルフ以外の人間関係にもヒビが入りがち。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんなときのゴルフ社交術をお話します。
◆男性に甘えまくるし、露出の多いウエアを好む友人に嫌悪感が止まりません…
先日、筆者が30代半ばの女性から聞いた話です。
「友人の紹介で知り合った同世代の女性。仕事も違うしファッションテイストやメイクも趣味が違いますが、ゴルフをするということで仲良くなりました。
ところが、その人はラウンドに行くたびに相手が既婚だろうが彼女がいようが同伴者の男性たち全員にLINEを聞きまくるし、ウエアもいつも露出が多かったり胸元を強調するデザインだったりで、モテ狙いがあからさま。
プレー中にも甘えたような声で男性に頼るし、重いものは自分で持たずに男性任せ。一緒に回っていて、だんだん嫌な気持ちになってくるんです。
でも家も近いし、同じくらいのスコアで回るゴルフ仲間だから、これからも仲良くしたい。モヤモヤした気持ちを、どうすればいいですか?」というものでした。
こういった話は意外と多く、ラウンド仲間としてうまくやっていきたいけれど、異性が絡む話になると感覚が違いすぎて…というのは、女性同士ではなかなか難しい問題ですよね。
そんなモヤモヤが、少しでも解消されればいいのですが…。
◆大原則は「大事な人には会わせない」こと
こういったタイプの人に直談判をして態度を変えてもらおうとしても、うまくいくケースは極めて稀。むしろ直談判をすることで、相手が反発して、人間関係がこじれることのほうが多いでしょう。相手の“スタイル”を尊重する意味でも、むやみに否定するわけにもいきません。
そのため、直接「やめてほしい」と伝えるのは、あまり得策とは言えませんよね。
ならば、どうするのが正解かと言えば、ひとまずは大切な友人や好きな人、恋人や夫など「自分の大事な人」には、こういったタイプの女性を会わせないことが何よりの防衛策に。
ゴルフをする人の多くは「ゴルフをする人同士、みんなで仲良くしたい!」という気持ちが強く、ゴルフラウンドを通じて友人・知人の輪が広がっていく場合も多いのですが、モヤモヤを感じる相手と自分の大事な人を引き合わせてしまうと、そこからトラブルが出てきたときに、大きな亀裂に発展しやすいのは、残念ながらよくある話です。
そうならないために、トラブルを未然に防ぐならば、仮に相手から“女を武器”にするような、こちらが見ていてモヤモヤする態度をとられたとしても、さほど問題になりにくいコミュニティーの仲間とラウンドを楽しむのがベターなのではないでしょうか。
ゴルフ歴が長くなってくると、知人や友人が増えることもあり、ときに人間関係に悩まされることもありますよね。
ゴルフはいろんな人が好むスポーツですので、必ずしも自分と価値観が合う人とばかり知り合うとも限りません。けれど、せっかくゴルフ仲間になったのなら、良い関係を築いていきたいもの。自分の周囲で大きなトラブルが起きないよう、あらかじめ環境を整えておくことも、結果として、いろんな人と良い関係を築いていく術になるはずです。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。