メイクでもファッションでも、TPOにふさわしい装いをすることは、社会人のマナーでもありますよね。ところが、ゴルフシーンにそぐわないメイクでゴルフ場に登場してしまう人も稀にいるようです。
時短美容家の並木まきが、ゴルフ場で見かけた「TPOに合っていない!」と周囲に感じさせるメイクにまつわるエピソードを集めました。
1:顔全部が真っ赤!
「少し前から、“赤”を使うメイクが流行っているじゃないですか?
アイシャドウ、アイライン、チーク、口紅……と、いろんなコスメに赤色ってあると思うんですけど、この前コンペで見かけた女性は、顔全部が真っ赤っか!って感じで、異様な雰囲気がありました(苦笑)。
ウエアのコーディネートはアスリート系というか大衆的なスポーツブランドで揃えているのに、なぜかメイクはチャイニーズメイク系ですごくラブリーな仕上がり。そのギャップにも目を引いたんですが、やっぱり一番ギョッとしたのは、“とにかく顔全体が赤い!”っていうインパクトでしたね。
ああいうメイクってパーティーとか華やかな場にはいいと思うんですけど、スポーツをするときには浮いてしまいやすいんじゃないかと思いました」(31歳女性/専門職秘書)
2:全てのラインが濃い
「ずいぶん前ですが、50代前半の女性とラウンドをともにしたときのこと。その女性はしっかりめのメイクをする女性だったんですけど、なんだか顔の雰囲気に違和感があるよな〜って、最初に見たときから不思議な感じがしていたんです。
プレーが進むにつれ、その違和感の正体が判明。その人の眉毛とアイラインが、とにかく黒くて太いのが違和感の原因だったんです。しかもまつ毛もバーン!って感じでマツエク盛り盛りで……。
見た目に、強そうというか怖そうというか……。性格的に人当たりのいいタイプの女性ではありましたが、その強すぎるラインのせいで性格まで強そうに見えちゃって、ちょっと近寄りにくい雰囲気がありましたね。
初対面の人とラウンドするときには、気が強そうに見えるメイクは避けたほうがいいなって、反面教師的に勉強になりました」(37歳女性/IT関係)
3:取引先との接待ゴルフに“どすっぴん”
「“すっぴんメイク”や“すっぴん”は嫌いじゃないんですけど、取引先とのゴルフに完全すっぴんで来た同僚には、やや引きました。その子はもともと会社でも薄めメイクの日が多いんですけど、取引先を接待するためのゴルフなのに、“どすっぴん”は気を抜きすぎだろう……って思って。
寝坊でもしたのかと思って心配になり、本人にやんわりと指摘したら『今日は社外だし、大丈夫でしょ!』って返ってきたので、あえての“すっぴん”だったみたいなんですけど、マナー的にどうなんだろう?という気がしましたね。
もちろん取引先がそれについてなにかを指摘するなんていうことにはならなかったですけど、一緒に回っている私が気になっちゃって……。
プライベートゴルフならアリでも、仕事が絡んだゴルフには、仕事モードで臨むほうがいいんじゃないのかなって個人的には思います」(35歳女性/アパレル関係)
ゴルフシーンに限らず、顔はメイクの仕上がりによって、印象もガラリと変わりますよね。ラウンドディのメイクは、プライベートゴルフなのかビジネスゴルフなのかによっても変えている人も多いかもしれません。
周囲が「TPOに合っていない」と感じるメイクだと、それだけで好感度が下がるきっかけにもなりかねないだけに、プライベートゴルフなら遊び心を足してみたりビジネスゴルフなら知的な仕上がりを意識したりと、ゴルフディのメイクにもバリエーションをもっておくと安心です。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。