ゴルフは老若男女を問わずいろんな人と交流できる一方で、自分とは生活感覚が合わない人との出会いも決して少なくありませんよね。どんな相手とでも、上手にゴルフを通じた交流ができればベストですが、付き合いが深くなってくるとそう簡単にはいかないケースもしばしば起こります。
メンタル心理カウンセラーの並木まきが、ゴルフラウンドで遭遇した金銭感覚の合わない仲間に頭を抱えたという女性たちのエピソードをご紹介します。
1:車代や昼食代を負担する代わりにラウンドに付き合うよう要求…
「コンペで知り合って意気投合した50代男性。会社経営者ですが、すでに他の人に多くを任せているようで、平日にラウンドできる仲間が欲しいとのことで何度かラウンドに誘われてから一緒に回っています。
行き帰りの高速代を含め無料で送迎してくれて、プレー代こそ自分で払いますが昼食代もその人がいつも払ってくれています。だけどプレー代だけとは言っても、その人が選ぶゴルフ場はわりと高額なところが多いので、私にはけっこう負担が大きいんです。
先日、その人からまたラウンドに誘われたので金欠を理由に断ったら『ずっと車代もメシ代も出してあげてきたのに、ゴルフを断るなんてどういうつもり?』と聞かれて、返事に困ってしまいました。その人にとってはたいしたことのない金額でも、私にはけっこうな負担になっていることはわかってもらえないみたいで、今後の付き合いの仕方に困っています」(31歳女性/フリーランス)
2:ウエアのお下がりをあげると言われても…
「知り合いの取引先だという私より4歳ほど年上の女性社長は見た目がインスタグラマーのように華やかな人で、ゴルフ場でも写真をたくさん撮ってSNSに投稿しています。
その人とラウンドすると、SNS用に必ず“楽しそうな集合写真”を撮ることになるのですが、この前のラウンドでは、私が古いウエアを着ていたのが気に入らなかったらしく『ちょっと服装がまずいんじゃない?ウエア買い替えたら?』と言われました。多分、“映え”を気にしたんだと思います。
私は好きなブランドのウエアを長く着るタイプで、最新のものじゃなくても気に入ったものを着続けることを恥ずかしいことだとは思っていません。それで、私が返事に困っていたら『買えないなら、お古あげようか〜?サイズも合いそうだもんね』と言い出し、ドン引き……。金銭感覚が合わないゴルフ仲間って、こういうことを言うんだなと痛感しました」(30歳女性/法務関係)
3:クーポンありきでなんでも決める
「友人の紹介で知り合ったゴルフ仲間は、節約ゴルフが好きって公言している人なんですけど、その人とのラウンドはいつも“クーポン”とか“割引”とかで行き先を選ぶので、行きたいゴルフ場があっても断られちゃうことに、うーん……と感じています。
もちろんキャンペーンとか使ってお得に楽しむのは悪いことではないですし、私も節約できればそれは嬉しいんですけど、とにかく毎回“クーポンとかお得ありき”なので……。値引きがないときにはプレー代が安いゴルフ場を優先させたがるので、かえってガソリン代や高速代がかかったりすることもあるんです。でもその人は車を出さないので、そういうところには無頓着なんですよね。
とにかく強引に“値段”とか“お得”を理由にゴルフ場を決めちゃうので、ちょっと付き合いにくいなと感じています」(33歳女性/イベント関係)
金銭感覚が違う人との交流は、ゴルフではなくても頭を悩ませるテーマですよね。感覚が異なる人とも上手な社交を続けていければベストですが、せっかくのラウンドがストレスになってしまうようであれば、少し距離を置くようにしてストレスを感じにくい距離感を保っていきましょう。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。