ゴルフを通じて生涯の友人ができる話も珍しくありませんよね。それだけゴルフは世代を問わずに多くの人と楽しめるスポーツでもあります。
一方、人との「心地いい」と感じる関係性の距離感には個人差があるもの。相手との相性によっても、その距離感は異なります。自分と異なる距離感を求めてくるゴルファーには、うんざりした気持ちにさせられたことのあるという人も!
メンタル心理カウンセラーの並木まきが、女性ゴルファーたちが「距離感がおかしい!」と感じた人とのゴルフ事件簿を3選ご紹介します。
1:一度会ってSNSを交換しただけで「友だち」
「特定の誰かというよりも、一度や二度ラウンドしただけで“友だち”って連呼する人がちょっと苦手です。もちろん一度会っただけで友だちになれる関係もあるとは思うんですけど、ラウンド中もそれほど会話が盛り上がったわけでもなく、LINEやSNSアカウントを交換しただけでその後に個人的な連絡もまったく取らない仲なのに、なぜか共通の知り合いに『あの人とはゴルフ友だちです』『仲がいいです』って言う人、いませんか?
男女問わずに、そういう距離感の縮め方をする人には若干の不信感を抱いてしまいます。私の頭が硬すぎるんですかね?」(32歳女性/専門職)
2:ラウンド後の入浴で体型に言及…
「友人が主催した女子会ゴルフに参加したとき、初対面の女性がふたりいました。
そのうちのひとりが、プレー中の雑談でも過去の恋愛とか仕事のこととか細かく質問してきて、ずいぶんとなれなれしい人だな……とは思っていたのですが……。
ラウンドを終えて入浴の時間になったら、今度は人の身体をジロジロと見てきて『せっかく上半身が華奢なのに、ウエストが残念だね〜!いいダイエット機器知っているから教えようか?』と言ってきたことにドン引き!
本人は美意識が高いことを自負している感じだったので、親切のつもりで言ったのかもしれないけれど、私はぶっちゃけその距離感に呆れました。イラッとして二度とラウンドを一緒にしたくないと思ってしまったし、親しい友人じゃないと言ってほしくないフレーズだったなぁ……」(39歳女性/サービス)
3:元カレを知っていると言い、近況を延々と語る
「ラウンド中に話していたら、その日に会うのが2回目だった女性が私の元カレをよく知っているということがわかりました。実はその元カレにはかなりひどいことをされて別れた経緯があったので、その時点で私は『うわぁ』って気がしていたのですが、なんとその初対面の女性は、こっちが尋ねてもいないのに延々とその元カレの近況を教えてくれたんです。
今ではその女性の友人と交際をしているとかで『今の彼女は超美人さん』だの『SNSでほぼ毎日、仲のいい写真がたくさんポストされているよ』だのって、わざわざ教えてくれなくてもいい情報もたくさんあってウンザリしちゃいました。
私は場の空気を悪くしたくないのでその場では平然を装っていましたが、元カレの話題がずっと出ていることで気が散ってしまってスコアはボロボロになっちゃったし、なによりも当時の彼が浮気をして私と別れているから、その新しい彼女とやらが浮気相手の子なのでは……と思ったら、かなり気分が悪くなりました」(35歳女性/秘書)
距離感の詰め方が自分と合わない人がいるラウンドでは、無用なストレスがかかってしまうこともありますよね。ゴルフはメンタルが安定していないといいスコアが狙えないスポーツでもあるので、誰かの言動によって心を乱されるのを不快に思う人も少なくないでしょう。
ゴルフは多くの人との出会いがあるのも魅力のひとつですが、同伴ゴルファーに不快感を与えないよう心がけるのも、マナーと言えるのではないでしょうか。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。