スポーツシーンでのメイクは、落ちにくさや崩れにくさも気にしなくてはならないだけに、メイクに苦手意識のある女子ほど、さらなる苦手感を覚えやすいもの。ゴルフメイクも例外ではありません。
ところで、ラウンドシーンでのパーツメイクに苦手意識をもっている場合には、ひょっとするとコスメ選びで解決するかもしれません。
時短美容家の並木まきが、メイク下手さんのコスメポーチほど入っていることが少なくない3大NGコスメをお話します。
NGアイテム【1】芯先が丸くて太いアイブロウペンシル
アイブロウメイクの仕上がりは、シャープで繊細な線を描けているかにも左右されます。今はクールに尖った眉よりも、ふわりとした眉がトレンドではあるけれど、境目がぼやけた仕上がりの眉は、それだけでやぼったい印象に…。しかも、メイク直後からぼんやりとした眉は、ゴルフのプレーが進むうちに簡単に滲んでしまって、メイク崩れをしやすい面も。
アイブロウペンシルは、シャープに仕上げたい部分にこそ実力を発揮するコスメ。削るタイプのものは常に先をある程度削っておくことや、繰り出し式でも芯先が丸くならないよう気をつけておくのが◎。
眉メイクでは、ふんわりと仕上げたい箇所にはアイブロウパウダーを使い、くっきりとさせたいパーツには芯先が細いアイブロウペンシルを使ったほうが、仕上がりが整いやすくゴルフメイクにもおすすめです。
NGアイテム【2】割れてしまっているアイシャドウ
ポーチに入れて持ち運んでいるうちに、アイシャドウが割れてしまうこともありますよね。けれども、これを放置したまま使い続けていると、“うっかりメイク下手”になっているかもしれません。
アイシャドウは割れてしまったものでも使えるけれど、割れていない状態に比べてブラシに付く量がムラになりやすく、これをそのままにしてメイクをしてしまうと、仕上がりにもムラが出てしまいがちに…。左右で濃淡が違うグラデーションになっていれば、それだけでもメイク下手な印象を醸してしまいます。プレーの合間のメイク直しでは素早くアイシャドウを塗り直す人も多いので、こういったときにムラが目立ちやすい傾向も。
とは言っても…、お気に入りのアイシャドウほど、割れていても使い切りたいのも心理ですよね。もしも割れたコスメをそのまま使い続けるのであれば、ブラシにとったあとにいったんティッシュや手の甲などで量を調整しましょう。このひと手間を加えることで、ブラシに付くアイシャドウの量を調整できます。
NGアイテム【3】汚れているパフ・スポンジ
ファンデーションや日焼け止めを塗るときに使うパフやスポンジは、汚れていると衛生面に不安があるだけでなく、ベースメイクの仕上がりにも影響が出ます。
汚れたパフやスポンジは皮脂などが付いていることから、そういった道具を使ってファンデーション等を塗ってもムラになりやすく、狙ったとおりの仕上がりが得られない原因に…。
また、ゴルフメイクではUV対策を兼ねてベースメイクをする人も少なくないなか、ムラのある仕上がりでは、紫外線対策も不十分になりやすい点にも気をつけなくてはなりません。
“パフやスポンジは定期的に洗う”or“汚れたら惜しげなく交換できるものを使う”などして、メイクの仕上がりのためにも、常に清潔なものを使うことをおすすめします。
「メイクが下手…」に心当たりがある人でも、その原因は技術ではなく、使っている“物”にあるかもしれません。コスメやお道具を見直すだけでも、メイクの腕が上がったように感じることもありますよね。長く使い続けている物ほど、見慣れてしまってそのまま使いがちだけれど、コスメポーチの中身は定期的に見直すことも大切です。
また、ゴルフシーンでは長時間にわたってメイクをお直しできないのもよくあるパターンだけに、プレーが始まる前にしっかりと仕上げておくこともお忘れなく…!
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。