【木原睦美プロが教える】池越えでプレッシャーを感じたら自分の「潜在意識」から変えよう!

グリーンを狙うためには、池を越えなければいけない状況ってありますよね。池を気にしていないつもりでも、視界に入ればやっぱり気になります。結果、無残にも池ポチャなんてことに……。そこで今回は池越えのショットを迎えたときの対策法を木原睦美プロに聞いてみました。

【木原睦美プロが教える】長いクラブでミスが出る人は、ピッチングウェッジでのスイングをイメージしましょう!

【素朴なギモン】池越えのショットが苦手です。池に入れずにグリーンに乗せる方法を教えて下さい。

【木原プロのアンサー】まずはボールからピンまで、ボールから池を越えるまでの距離をしっかり測りましょう!

池越えに限らず、バンカー越えや谷越えのショットにも言えますが、「障害物を避けたい」=「障害物を意識している」なんです。池に入れたくないと思えば思うほど、実は池に向かってボールを打つ準備が進んでいるのです。「それなら池を無視してグリーンだけに集中したらいいのでは?」と考える人がいるかもしれません。しかし、人間には潜在意識というものがあって、表面上はグリーンに集中していても、心の中ではしっかりと池を気にしているんですよね。グリーンに対する顕在意識が3パーセントで池に対する潜在意識が97パーセントでは、池に意識があるとしか言えないでしょう。

そこでお勧めしたいのが、数値に意識を集中することです。なぜ池が気になるのかといえば、視覚的な誤差が影響しているからです。例えば、ボールから池を越えるまでが30ヤード、そこからピンまでが50ヤードあるとします。本来なら池を越えるまでの距離のほうが短いのに、なぜか池からピンまでの距離よりも長く見えてしまうのです。その錯覚をなくすためにも、しっかりと距離を把握しておきましょう。

この場合だとピンまで80ヤードあり、当然、80ヤードを打てるクラブを手にします。したがって、たとえミスしても80ヤードの半分、40ヤード飛べば池越えは可能です。そういった数字での安心感が心に余裕を生み、目の前のボールやグリーンに対して集中力が増します。池への潜在意識が弱まり、逆にグリーンへの顕在意識が強くなるわけです。距離に関しては、キャディさんに聞いてもいいですし、セルフプレーなら乗用カートにあるコースナビを利用しましょう。個人で所有する距離計を使ってもいいでしょう。

グリーンを少しでもショートすると池に入ってしまいそうに見えますが、実際に計測すると、ピンを20ヤードショートしても池は越えることが分かります

セルフプレーの時は、乗用カートのナビや個人の距離計を利用しましょう

【コレで解決!】人は意識に引っ張られるもの。潜在意識を変えよう

ちょっと話は逸れますが、グリーンを狙う際、池越えじゃないのにグリーンに乗らないことってありますよね。間違いなく意識がグリーンに集中しているはずなのに、なぜ乗らないのでしょうか。技術的な問題は別としますが、この場合もグリーン以外への潜在意識が強いと言えます。「グリーンを外したらどうしよう」とか、「どうせ狙ってもグリーンには乗らないよ」などという気持ちが心のどこかにあると思われます。これはティショットでフェアウェイを狙っているのに曲げてしまうときにも言えることです。フェアウェイが広いのに外したらどうしようという気持ちが潜在意識としてあるのでしょう。

要するに、池越えで池にボールを打ち込んでしまう人は顕在意識と潜在意識が一致しており、池などの障害物がないのにグリーンを外す人は顕在意識と潜在意識が一致していないわけです。それほど意識というのは人間の行動に影響を与えるんですよね。例えば、自分が新しいバッグを買ったとします。すると、世の中に出回っている個体数は増えていないのに、なぜか急にそのバックを手にする人が目立つように感じるのもバッグへの意識がそうさせるのです。また、小さい子にこれをしちゃダメよと言うと、かなりの確率でその禁止行為を行おうとするのも意識が禁止行為へいくからです。

ラウンド中になんか上手くいかないなと感じたら、潜在意識の問題だと考え、先ほど説明したように、距離を数値化するなどして、潜在意識を変えてみましょう。

ショットの成否は意識一つで変わります!

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