不倫をしている人と一緒に回るゴルフラウンドでは、プレー中にまさかの修羅場が勃発!……という展開も少なからずあるようです。第三者としてはむやみに介入するわけにもいかないですし、とは言ってもすぐそばで修羅場が繰り広げられているとゴルフに集中できなくなるし……、困りますよね。
そんなトンデモ体験をしてしまったゴルフ女子たちのエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきが3選ご紹介します。
【1】“離婚する・しない”で大騒ぎ
「知り合いのゴルフ女子・C子が、ゴルフ仲間の男性と1年ほど不倫をしていました。不倫期間が長くなるにつれて、なかなか離婚をしてくれない既婚男性に対して、C子はイライラが募っていったみたいです。
ある日、みんなでゴルフに出かけたまではよかったのですが、5ホール目くらいからだんだんふたりの雰囲気が険悪になってきてしまいました。それからはどんどん空気が悪化するばかりで、午前中のラウンドが終わる頃には『離婚するって言ったのに、なんでこんなに待たせるのよ!』とC子はブチギレているし、不倫相手の男性も『うるさいな!黙って待てないのかよ!』と怒鳴り出すしで、大変でした(涙)。
私のほかにもうひとり一緒にプレーしていたのですが、私たちは話に入るわけにもいかず無言でプレーを続けるのみ。クラブハウスでのランチも黙々と食べることになり、とてもつまらなかったです。
プレーにも集中できないし、喧嘩の内容が内容だけに聞いているだけでも微妙な気持ちになるしで、散々なゴルフになりました」(33歳女性/自営業)
【2】“妻バレ”しそうだから助けて!?
「自分の不倫相手である女性をゴルフに連れてくることが多かった経営者仲間の男性・Kさんという知り合いは、あるときに奥様に不倫がバレて大変なことになっていました。
私も含めて4人でプレーに行ったある日、Kさんの携帯がやけに鳴り止まないので不思議に思っていたところ、なんとKさんの奥様が不倫を疑ってしつこくKさんに連絡をしていたんです。
奥様はかなりご立腹なようで、Kさんが電話に出て少し話をして戻ってきても、またすぐに電話が鳴るような状態で……。さすがにKさんはゴルフどころじゃなくなってしまい、その場で私たちに『不倫が妻バレしたっぽいから、みんなで助けてくれ!』と言い出しました。でも助けるって言っても彼らが不倫をしているのは事実だし、こちらとしては助けようがないじゃないですか。
ずっと電話は鳴り続けているし、Kさんはずっとアタフタしているし。最後までプレーはしましたが、その日は私たちまでゴルフどころじゃない心境になっちゃって、スコアはボロボロでした(泣)」(35歳女性/メーカー)
【3】慰謝料の相談をされても……
「ゴルフ女子会の仲間で、1年以上不倫をしていたH子から、ラウンドの最中に慰謝料の相談をされてドン引きでした。
ちょうど定例のラウンドでみんなが集まったときに、H子は相手の奥様から慰謝料を請求されたタイミングだったらしいんですけど、プレー中にもH子が相談をしている弁護士と何度も電話でやり取りをしていて、まったくプレーに集中できていない様子でしたね。
そのうえ私たちに対して『慰謝料の件、弁護士さんはこう言っているんだけど、どう思う?』などといちいち相談をしてくるので、こちらの集中力も削がれちゃって…。こちらは不倫なんて経験したこともないから、相談されても答えようがなかったです。
大変な状況なのはわかりましたけど、ゴルフをしているときにそんな話を延々とされても困るというのが本音でした」(29歳女性/サービス)
「不倫に修羅場はつきもの」と言っても、過言ではないかもしれません。人の道に外れたことをしてしまえば、ゴルフ仲間たちにも迷惑をかける事態になることも……。
せっかくのゴルフが不倫の修羅場のせいで台無しになるのは、ちょっと遠慮したいと思ってしまいますよね。
◆並木まき プロフィール
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。