“左足下がり”攻略は、アウトサイドインのカット軌道で打つこと!【石坂翔子プロが、最短“100切り”のコツ教えます!】

100切りを目指す女性ゴルファーに伝えたいゴルフの基本。今回は傾斜からの打ち方第1弾、左足下がりのライです。石坂翔子プロによれば、平らなライから打つときと同じようなスイングをする人が少なくないと言います。その結果、ボールの手前をダフってしまうのだとか。やはり正しい打ち方を知っておくべきでしょう。ぜひこの機会にマスターしてみませんか?

100切りしたい読者モデルにレッスンします!

【Q】「左足下がりのライからでも、ミートできる打ち方は?」

【A】「アドレスから左足に体重の7割を乗せましょう!」(石坂プロ)

左足下がりのライから打つ場合、どのようなミスが多いと思いますか? 実はボールの手前を打つダフリショットが一番多いんです。その理由を知ることが、上手く打つための第一歩かもしれません。

ダフリショットが多い理由は傾斜にあります。ボールよりも右サイドが高くなっているので、いつもと同じスイングを行うと、クラブヘッドがボールに届く前に地面に当たってしまうからです。恐らくそういう人は、右足に体重を多く乗せてボールを高く上げようとしていると思われます。

左足下がりのライで大切なのは、まずは傾斜なりに立つことです。傾斜の度合いにもよりますが、左足に体重の7割、右足に3割という体重配分で構えましょう。スイング中は体重移動を大きく行わず、左足体重のままクラブを上げて下ろします。これだと、ヘッドが高い位置からダウンブローに下りてくるので、ボールの手前に当たりません。

さらに、スイングイメージを少し変えてみましょう。通常は体の回転でクラブをインサイドに上げて、インサイドから下ろしていましたが、その軌道だとボールの手前にある地面にヘッドが当たります。左足下がりでは、あえてクラブをアウトサイドに上げ、インサイドに振り下ろすアウトサイドインのスイング軌道で振りましょう。これだとボールの右サイドが高くなっていてもヘッドが地面に当たってダフることはありません。

左足下がりのライでは左足体重で構えるのが鉄則。そのまま体重移動を大きく行わずにクラブを上げましょう

左足に体重の7割を乗せるイメージです

右足体重はダフリの原因となるので要注意

◆フルスイングは厳禁! ハーフショットで

アウトサイドインの軌道でクラブを振りやすくするためにも、オープンスタンスで構えましょう。スクエアに構えた状態から左足を後ろに引くとクラブも抜けやすく、身体も回転しやすいです。

また、どの傾斜にも言えることですが、平地と比べてバランスをとりにくい状況です。フルスイングを行うと、バランスを崩してしまうので、フルショットの6、7割くらいのスイングに留めましょう。

アウトサイドインの軌道で振るため、出球が低くなりボールが転がりやすいので、無理にフルショットで飛ばす必要はありません。

大切なのは結果を欲張らないことです。平地と同じような結果を求めると余計な力が入り、スイングも大きくなります。その時点でダフリなどのミスは確定します。100切りが目標なのですから、グリーンまでの距離に合わせたクラブを選択するのも大切ですが、できるだけミスが少ない打ちやすいクラブを選択し、なおかつ無理のないショットを心がけましょう

スクエアスタンスから左足を後ろに下げてオープンスタンスで構えます

バランスを崩しやすいライなので、フルスイングは行わず、通常の6、7割のコンパクトなスイングを心がけましょう

アウトサイドインのスイング軌道ならボールの手前をダフリません

◆100切りを目指す読者モデル・mamiさんの感想は?

「左足下がりが大の苦手だったんですが、いつもと同じスイングのまま打ってました。アウトサイドインの軌道で振ったら、思いのほかジャストミートできたので驚きです」

教えてくれたのは…石坂翔子プロ(ダンロップスポーツマーケティング)

1995年生まれ、東京都出身。JLPGAティーチングプロフェッショナルA級。ダンロップクラブドクターとしても活躍中。ゴルフ好きの両親に勧められて、小学生の頃からクラブを握る。高校は名門、杉並学院に入学しゴルフ部に所属。大学でもゴルフを続け、2017年にダンロップスポーツマーケティングに入社。

コンスタントに100切りを目指す読者モデル/mamiさん、Remiさん

mamiさん〈ゴルフ歴2年、ベストスコア97(100切りを1度だけ!)、平均スコア105〉、Remiさん〈ゴルフ歴:1年3ヶ月、ベストスコア100(しかも2回!)、平均スコア107〉

mamiさん、石坂プロ、Remiさん

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 撮影協力/アクアラインゴルフクラブ【アコーディア・ゴルフ】

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