こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。さて、先日のことです。その日は、最終組のキャディをしていました。やや詰まり気味だった前半を終えて、マスター室から受け取った後半のスタート時間は14時。日没ぎりぎりのスタート時間です。昼間は日差しが強くて半袖でプレーされるお客様もいましたが、後半スタートして数ホールが過ぎたあたりで日が陰り、風が吹き始めると、あっという間に震えるような寒さに……。
前の組がグリーンを終えるのを待ちながら、前半の途中で脱いだセーターやウィンドブレーカーなどを再び着用するお客様達。そんな中、ひとりのお客様がキャディバッグからそそくさと取り出したのは、レインウェア。雨でもないのに全身レインウェアを着用するお客様に、思わず「慣れてますね」と声をかけてしまいました。そう、レインウェアは常備しておきたい防寒グッズのひとつなのです。
あっという間に日が落ちてしまう時期ですが、ゴルフ場にとってはコンペの予約も多いオンシーズン。私が勤めるゴルフ場でも連日多くのお客様に来ていただいていますが、日が落ちるのが早いため、最終組近くになるとどうしても日没との戦いになります。枯葉も多い時期なので、どこかの組がボール探しに手間取れば、後続組はどうしても夕暮れの中のプレーを強いられがち。そして、日が暮れれば急に下がるのが気温です。そのため、この時期のゴルフにはキャディバッグに入れおくことのできる防寒グッズが重宝します。
◆キャディバッグに常備しておきたい防寒グッズ３選
携帯できる防寒グッズの定番といえば、カイロ。ポケットに入れも良し。腰に貼っても良し。梅雨時にも使えるので、カイロは季節問わず常にキャディバッグに入れておきたいもののひとつです。
携帯のしやすさで言えば、ネックウォーマーもおすすめです。首周りから入る風を遮るだけでも、かなり暖かく感じられるものです。手先などが冷える人は手袋も…と思うかもしれませんが、手袋はショットの度に外さなければならず、結構面倒に感じがち。もし用意するなら、すぐに外せる大きめの物が良いですね。手袋の代わりに、ヘッドカバーを代用するお客様もいらっしゃいますよ。
カイロと同様に、できれば一年中キャディバッグに入れておきたいのがレインウェアです。せっかく可愛いレインウェアを買っても、雨の日はキャンセルしちゃうから着る機会が無い……そんな風に言われがちなレインウェアですが、使えるのは雨の時ばかりではありません。
この時期の急な寒さ対策としても、かなり万能。上着かズボンか、どちらかを着用するだけでもかなりの保温効果があります。レインウェアは、セーターなどたくさんの服を着こんでいる場合にもその上に着用するものなので、少し大きめのものを選びます。ただ、あまりにも大きいとスイングの妨げになるので、選ぶ際には注意が必要です。特にウエストまわりは、パターのグリップエンドが引っかかったりするので、少し絞られているものがおすすめです。
◆レインウェアは超優秀アイテム！
雨天時や寒さ対策というだけでなく、転倒などでボトムスが汚れたり切れてしまったり……という時にも使えるのが、上下にセパレートされているズボンタイプのレインウェアです。一度クラブハウスを出てしまうと、なかなか戻れないのがゴルフ。ラウンド中にウェアが汚れてしまうなんてことも、珍しいことではありません。応急処置にも使えるのがレインウェアなのです。
女性ゴルファーはワンピースタイプのレインウェアを着用している人も多く、レインウェアといえば羽織もの、上着という印象が強いかもしれませんが、実はズボンもかなり優秀。レインウェアのズボンは身体の動きをあまり制限しないので、防寒グッズとしても◎。そして、朝露が降りるこの時期、その対策にも使うことができます。朝露の上を歩くと、どうしてもズボンの裾が汚れますし、シューズや靴下が濡れがち。朝露が降りている朝だけ、レインウェアのズボンを着用するのもおすすめです。
山間のゴルフ場は、夕方になると急に気温が下がります。もし、朝に厚手の上着を着てゴルフ場に来ていたら、それはロッカーに置いていかずコース内に持って行くことをおすすめします。昼間は半袖でも、最終ホールが近づくころには急に冷え込むことも珍しくありません。風が吹き始めれば、途端に寒くなります。これからのゴルフは、脱ぎ着がしやすい服を着て、防寒グッズもいくつか携帯して、急な寒さに対応できるように準備をして行きましょう。
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子／あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。
