今年の春、小学生の息子と娘とコースデビューをしました。ゴルフに関しての基本的なルールは普段の生活や、練習場に行く際に話題にしていましたが、実際にデビューしてみると予想外な事が次々と勃発。ヘトヘトなコースデビューとなりました。子供と回る時は根気と忍耐を家から忘れずにご用意いただきたいのですが、“仕事で回る場合と違う気の配り方’’がスキルとして必要になります。
そこで今回は、子供と一緒にデビューする際に起こり得る事をいくつかお伝えし、保護者にとっても子供にとっても“また行こうね!”と次に繋がる素敵なデビューにするための心得をお伝えしていきます。
私たち家族がファミリーゴルフデビューした、ジュニアにもおすすめのゴルフ場もご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。
【1】開放感抜群ゆえに……ティイングエリアで歌い出す?!
決して広いとは言えない教室に長時間座り、協調性を重んじられる日本人小学生の日々。唯一の楽しみは20分休み。そんな子供達が、突然広いゴルフ場に放たれ開放感あふれる緑豊かな空間でテンションが上がらないわけがありません。
“人が打つ時は、静かに’’と教えたはずの基本的なマナーはどこかにすっとび、鼻歌から始まります。注意をしてもまた次のホールではリセットされるのか、今度は歌い出します。整備された美しい自然環境の中で、昂る気持ちを抑えつけるのは少しかわいそうな気もしますが、ここは根気強く子供の気持ちを宥めていきましょう。
【2】カウンター必須! 自分でカウントできない
“数くらいは数えられる”
甘かったです。冷静に考えればそれなりにラウンドを重ねたエンジョイゴルファーの私も、現在も何回打ったか分からなくなります。カウントの仕方は人によって違いますので、慣れるまでは試行錯誤だと思いますが、ジュニアとのデビューではカウンターを持たせた方が良いなと感じました。ただカウンターを使うこと自体も忘れる可能性が高いです!
【3】ボールを触ろうとする
自分が打とうとしているボールを触る事はなかったのですが、隣のコースへ外れてしまった時、ゴルフボールが本人のものかどうかを確認しようとしたのでしょう。子供が人のボールを触ろうして、思わず叫んで止めた事がありました。(私の仕事のキャリアを含めても、過去一大きな声がゴルフ場に響き渡りました)
“人のボールは触らない、確認は目でする”
つい見落としがちですが、リマインドしたいルールです。
【4】 めちゃめちゃごまかす
練習場では上手く打てていたのに、実際コースに出ると上手く行かない。そしてその現実を受け止める術を知らない。そうするとイライラしてくるのは子供だって一緒です。小さな体で守りたい、その小さなプライド。
「よし、パーだ!」
「おぉ!すごいじゃん!んで、本当は??」
何度このやり取りを繰り返したことか。言わずもがなゴルフは完全に自己責任のスポーツです。審判は自分。ですから自分に嘘をつかない、ごまかさない。
ただルールやマナーをあまり厳しく言って、ゴルフが嫌いになってしまっては本末転倒なので家族で回っているこの時期に、徐々に自分で責任を持つ事を学んで行ってくれることを願います。
【5】意外と18ホール回るスタミナがない
『子供はエネルギーの塊』とは思い込みでした。
普段、親は夜になるとヘトヘトで、子供はまだ力を持て余しているのが日常ではないでしょうか? ですが、ゴルフ場では意外と逆です。
大人の方が回れて、子供の方が後半スタミナ切れすることも。“慣れていない’’というのも大きな要素ですが、出来ればゴルフデビューする際はゴルフバックを持って回る所ではなく、カートが自動で私達を次のコースに導いてくれるゴルフ場の方が良いでしょう。
いかがでしたでしょうか? ゴルフは、ゲーム自体が予想外の連続です。プラスして、子供というのは予想外の動きをします。もちろん上記の5箇条が、全てのジュニアには当てはまるとは言いませんが、頭の片隅にでも置いていただけると、私たちのようにヘトヘトにならず少し余裕を持ってデビューを楽しめるかもしれません。
最後に私達家族が実際にプレーをして良かったと思うゴルフ場のご紹介です。
◆ジュニアゴルファーにもおすすめの「日本長江ゴルフクラブ」(千葉県)
コスパもアクセスも抜群な「日本長江ゴルフクラブ」。都心から約1時間ほどと変化に富んだ丘陵コースで、戦略性が求められるものの、フェアウェイは比較的フラットで、とくにOUTコースはジュニアでも回りやすい印象です。ジュニア料金は通年平日¥3,400(食事つき)。レンタルクラブなども充実しているので、家族でのゴルフデビューにはおすすめのコースです。ぜひ訪れてみて。
日本長江ゴルフクラブ ☎0436-63-3044
千葉県市原市山口字三重山4
アクセス:館山自動車道 市原ICから16km
※小湊鉄道「上総牛久駅」より、予約制のクラブバスもあり。
取材・文:宮本絢子/J-WAVEのラジオパーソナリティーを中心に、トークショーやイベントの司会、ナレーションやCMを中心に幅広く活躍中。ベストスコアは104で、現在は家族でゴルフを楽しむエンジョイゴルファー。生き方上手になるヒントが満載「Be YOU!」ポッドキャスト好評配信中!