何度かゴルフの練習に通ったものの、どのタイミングでコースデビューをすべきか悩む初心者ゴルファーは多いでしょう。どのくらい練習すればコースデビューしてもOKという決まりはありませんが、一般的な目安は存在します。コースデビューが楽しい1日となるように、しっかり準備していきましょう。
1.コースデビューまでどれくらい練習すべき?
2.コースデビューまでに用意する持ち物
2-1.ゴルフクラブ&キャディバッグ
2-2.グローブ
2-3.帽子orサンバイザー
2-4.ゴルフシューズ
2-5.ボール
2-6.ティ
2-7.マーカー
3.最低限知っておきたいルール&マナー
3-1.時間は必ず守る
3-2.他の人のプレー中は静かに
3-3.プレーはできる限り素早く
3-4.ボールがコース外に飛んだら「フォアー」と声掛けする
4.当日の朝~ラウンド後の流れを解説
4-1.ゴルフ場に到着したらクラブハウスの前に車を止める
4-2.受付でスコアカードホルダーを受け取る
4-3.自分の組のカートを見つける
4-4.ティイングエリアへ移動
4-5.ハーフ(9ホール)でお昼休憩
4-6.後半が9ホール終わったらカートを片付ける
4-7.お風呂に入る
4-8.受付で清算をする
4-9.キャディバッグを受け取り帰宅する
5.服装はどうする? ドレスコードを確認しよう
5-1.行き帰りの服装
5-2.ラウンド時の服装
6.まとめ
1.コースデビューまでどれくらい練習すべき?
コースデビューまでの練習の目安は、空振りすることがほとんどなくなり、クラブがボールに当たり前に飛ぶようになれば問題ありません。
コースデビューをするまで打ちっぱなしの練習場へ行く人や、レッスンを受ける人などさまざまでしょう。練習の頻度や、練習の仕方によって、早ければ練習開始から1週間程度でコースデビューする人もいます。おおよそ、週1度の練習で3か月くらい練習をすれば、ボールに当たるようになる人が多いです。
コースデビューをした日にナイスショットを打てる人は、ほとんどいません。まずは、同伴者や後続のプレーヤーに迷惑をかけないよう、前に打てれば心配はいりません。デビュースコアの目安は一般的に、120~150くらいという方が多いようです。とはいえスコアは気にせず、ゴルフ場に慣れることが一番です。
2.コースデビューまでに用意する持ち物
コースデビューまでには、最低限ゴルフができるように準備をしましょう。ゴルフはマナーを重んじるスポーツです。そのため、マナー違反にならないように漏れのないよう、しっかり確認して下さい。
2-1.ゴルフクラブ&キャディバッグ
まず必ず必要なのは、ゴルフクラブとキャディバッグです。
ゴルフクラブはパターを入れて14本までキャディバッグに入れることができます。しかし、絶対14本入れなくてはいけないという訳ではありません。初心者のうちは、ドライバー・ウッド・ユーティリティ・9〜7アイアン・ピッチングウェッジ・サンドウェッジ・パターの9〜10本程度を準備できれば問題ありません。
また、ゴルフクラブを入れるキャディバッグも必ず準備しましょう。キャディバッグに規定は特にありませんので、お好みのデザインのものを選んでください。
ゴルフ場によって、レンタルクラブを用意してくれているところもあります。デビューまで時間がない場合はレンタルクラブの活用を視野にいれてもいいでしょう。
2-2.グローブ
グローブは、2〜3枚(セット)準備をしておきましょう。グローブはそんなに替えなくても良いと思っている方も多いですが、18ホール回ると汗をかいて滑る可能性もあります。とくに、夏場は前半・後半でグローブを変えることがおすすめです。また、ゴルフ場は突然天気が崩れ雨が降り出すこともあります。そんな時に替えのグローブがあると安心です。
2-3.帽子orサンバイザー
帽子もしくはサンバイザーの準備も忘れないように注意しましょう。
ゴルフ場では帽子を着用しなければいけないというルールやマナーはありません。帽子がなくてもプレーをすることは可能です。ただし、ドレスコードとしてコース内での帽子の着用を定めているゴルフ場が多くあります。打球事故の帽子や、日焼け対策にも効果的なので、帽子もしくはサンバイザーを準備しておくことがおすすめです。
2-4.ゴルフシューズ
ゴルフ場では、ゴルフシューズを履くことが基本です。ゴルフ場によっては、スニーカーNGとしているところも多くあります。
また、ゴルフ場は自然の場所となるため、傾斜などで滑りやすい場所もあります。ティイングエリアも滑りやすくスニーカーでは踏ん張りが効かない可能性があります。そのため、ゴルフシューズを必ず準備するようにしましょう。
2-5.ボール
ボールは、最低でも1ダース(12個)は準備して持っていくようにしましょう。初心者のうちは、OBや池にボールが入ってしまうことが多いです。そのため、18ホールを廻るうちにボールが何個か無くなることを想定しておいてください。
また、ボールは新品だと高価なので、初心者のうちはロストボールを購入することがおすすめです。新品よりも安く多くのボールを手に入れることができます。
2-6.ティ
ティは、ロングティとショートティをそれぞれ3〜5本準備しましょう。ロングティはドライバーショットで使い、ショートティはPar3のアイアンやウッドなどのティショットで使います。デビューラウンドではショートティを忘れがちなので注意。
ティは打った後になくなったり、折れてしまうことも多いので、余分に準備しておくと安心です。
2-7.マーカー
ゴルフマーカーとは、グリーン上で他のプレーヤーがパッティングをする時に、自分のボールが邪魔にならないようにボールの代わりに置いておくアイテムです。自分のボールがグリーンに乗ったら、カップに近づかないすぐ後ろにマーカーを置き、目印をつけてボールをピックアップします。キャップに付けておけるものや、ペンダントタイプのものまで、デザインも豊富にあります。
プレーの必需品ですが、マーカーはゴルフ場に差し込み式のものが用意してありますので、もし忘れてしまった場合はプレー前に準備するようにしましょう。
3.最低限知っておきたいルール&マナー
ゴルフラウンドをする時に守るべきルールやマナーがあります。他のプレーヤーやゴルフ場の迷惑にならないように、最低限4つのルールとマナーを覚えておきましょう。
3-1.時間は必ず守る
ゴルフ場にはスタート時間の30分前には到着し、着替えの準備を整え10分前にはティイングエリア付近で待機するようにしましょう。万が一、ゴルフ場への到着が遅れそうな場合は、ゴルフ場や同伴のプレーヤーへ早めに連絡を入れましょう。
3-2.他の人のプレー中は静かに
他の人が打つ時には、気が散らないように注意するようにしましょう。とくに、同伴の人との話し声や動きなどが気になり集中できない人も多くいます。また、携帯電話はオフにするか、マナーモードにすると安心です。
3-3.プレーはできる限り素早く
ゴルフのプレーは、18ホール4時間30分以内、ハーフ2時間15分以内でプレーするのが目安です。スロープレーにならないように、できる限り素早くプレーできるように意識しましょう。初心者のうちは、思ったところにボールを打つことが難しいため、常に2〜3本クラブを持って早足で歩くように心がけてください。
3-4.ボールがコース外に飛んだら「フォアー」と声掛けする
ボールを打った時、ボールが曲がったり思わぬ方向に飛んでしまった場合は、隣接ホールでプレーする人にボールが当たる危険があります。そのため、大きな声で「フォアー」と声掛けするようにしましょう。
4.当日の朝~ラウンド後の流れを解説
コースデビューをするまでに、ゴルフ場到着からゴルフ場を後にするまでの1日の流れを解説します。マナーを守り同伴者と楽しくラウンドできるように確認しておきましょう。
4-1.ゴルフ場に到着したらクラブハウスの前に車を止める
車でゴルフ場に来たら、クラブハウス前に車を止めて、キャディバッグや手荷物を下ろします。ゴルフ場の多くは、クラブハウス前にスタッフが待機していて、荷物を下ろすのを手伝ってくれます。そのため、車のトランクはキャディバッグと手荷物が分かりやすいように乗せておくことがおすすめです。
キャディバッグは、ゴルフ場のスタッフがコース前にあるマスター室へ運んでくれます。車を止めたら手荷物を持って、受付へ向かいましょう。
4-2.受付でスコアカードホルダーを受け取る
受付では、ビジターと書かれた受付で受付用紙を記入し、スコアカードホルダーを受け取りましょう。スコアカードホルダーは、ロッカールームの鍵になっています。手荷物を持ってロッカールームで身支度を整えて、ゴルフ場へ向かいましょう。
また、スコアカードホルダーは、練習ボールの購入や昼食、帰りの清算の際に必要となるので、当日は肌身離さず持ち歩いてください。
4-3.自分の組のカートを見つける
ゴルフカートには、同伴者全員分のキャディバッグが乗せられています。カートは、アウトコースやインコースなど、スタートコースごとに分かれ、スタート時間順に並べられています。
自分のキャディバッグがカートに積まれていれば、そのカートが自分の組のカートなので、そのカートに手荷物や飲み物などをおいて同伴者を待ちます。
スタート時間まで余裕があれば、練習場や練習グリーンで練習をすることもできます。練習に行く場合は、スタートの10分前にはカートに戻るように注意しましょう。
4-4.ティイングエリアへ移動
前の組がティイングエリアにいないことを確認したら、カートをティイングエリアの横へ移動します。
ティイングエリアは、白や赤、青などに分かれています。一般的に、白ティは男性、赤ティは女性のティイングエリアです。青や黒などは上級者のティになります。
ここからいよいよゴルフラウンドがはじまります。
4-5.ハーフ(9ホール)でお昼休憩
一般的に、前半9ホールが終わったらお昼休憩となります。スループレーの場合は、お昼休憩はありません。
クラブハウスに入る時は、クラブハウス前にあるエアシューズクリーナーを使って、靴についた芝や泥などをきれいにするようにしましょう。
お昼休憩は、ゴルフ場のレストランで同伴者と一緒に食べることが一般的です。メニューが決まったら、スタッフへスコアカードホルダーの番号を伝えて注文をします。
後半のスタート時間は、休憩に入る前にスタッフから知らされます。スタート時間10分前にはカートに行くようにしましょう。
4-6.後半が9ホール終わったらカートを片付ける
後半が終わったらクラブハウス前に戻ります。忘れ物がないように、カートに残っているドリンクなどの片付けをして、手荷物を持って下りましょう。
キャディバッグは、スタッフが下ろしてくれるのでクラブが全て揃っているか確認し、確認用紙にサインをして、クラブ引換券を受け取ります。この引換券は、ゴルフ場から出る時に必要となるので、ゴルフウェアのポケットに入れっぱなしにならないように注意してください。
4-7.お風呂に入る
ゴルフ場には、お風呂が必ずあります。プレーの後のお風呂を楽しみにしているゴルファーも多くいます。ラウンドでかいた汗を流して、お風呂を満喫しましょう。しかし、必ず入らなければいけない訳ではありません。
同伴者に送迎をお願いしている場合は、車を運転してくれる方と集合時間を確認しあい、素早く帰り支度を整えるようにするのが良いでしょう、
4-8.受付で清算をする
着替えや身支度が整ったら、忘れ物がないように手荷物を持ち受付で清算をします。スコアカードホルダーを受付に渡したら、清算ができます。キャディバッグを発送する場合もこのタイミングで手続きします。
忘れがちなのが、貴重品ロッカーに入れたお財布。充分注意してくださいね。
4-9.キャディバッグを受け取り帰宅する
出口付近でクラブ引換券を渡し、キャディバッグを受け取り、車に荷物を積んで帰宅をしましょう。
5.服装はどうする? ドレスコードを確認しよう
マナーを重んじるゴルフでは、服装にもマナーが存在します。ゴルフ場への行き帰りの服装と、ラウンド時の服装に分けて紹介します。
ただし、訪れるゴルフ場によってマナーはさまざまです。厳しいゴルフ場の場合は、ドレスコードに反していると、入場を拒否される場合もあるので注意しましょう。
5-1.行き帰りの服装
トップスは、男性女性ともにジャケットと襟付きシャツが基本のスタイルです。夏は、ジャケットの着用が義務でないゴルフ場がほとんどです。
ボトムスは、男性はスラックスやチノパンが基本です。ジーンズや作業ズボン、短パンはNGです。女性はロングパンツやスカートを着用しましょう。ゴルフ場によっては、ミニスカートやショートパンツを禁止していることもあります。
靴は、男性なら革靴、女性はヒールやパンプスが基本です。サンダルやクロックスなどはNGです。
また、カジュアルなゴルフ場の場合は、行き帰りの服装に規定がなくゴルフウェアでもOKとしていることも多くあります。ラウンドするゴルフ場のHPで確認したり、同伴者の先輩などに確認をしてみるとよいでしょう。
5-2.ラウンド時の服装
トップスは、襟付きのポロシャツやタートルネックが基本です。トップスの裾は、ボトムスの中にしまうようにしましょう。女性の場合は、ワンピースタイプのゴルフウェアでも大丈夫です。TシャツやタンクトップなどラフなものはNGです。
ボトムスは、綿パンやチノパン、ストレッチ性のあるゴルフ用パンツが基本です。スラックスでも問題ありません。女性は、スカートでも大丈夫です。夏場は、短パンやショートパンツがOKとしているゴルフ場も多くあります。
6.まとめ
ゴルフの練習をはじめたばかりの人は、いつコースデビューをしてよいか悩むところです。
明確な決まりはありませんが、空振りすることがほとんどなくなり、クラブがボールに当たり前に飛ぶようになれば、コースデビューしても問題ありません。
ゴルフは、マナーを重んじる紳士淑女のスポーツです。そのため、コースデビュー前に持ち物や、ルールなどをしっかり把握してしっかり準備をしていきましょう。
コースデビューが楽しい1日となりますよう願ってます。