都市部在住or地方在住、ゴルフをするならどちらが有利? それぞれのメリット・デメリットをレッスンプロが解説

都市部在住と地方在住、ゴルフをするうえでどちらが有利なのでしょうか。「練習環境」「レッスンの選択肢」「ゴルフコースの料金」などの違いや、それぞれのメリットデメリットを、池袋ゴルフゴルフアカデミー代表でレッスンプロでもある村井良行プロに聞いてみました。

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――都市部在住と地方在住では、ゴルフをするならどちらが有利なのでしょうか?

村井プロ(以下、村井)「ゴルフをするなら圧倒的に地方が有利ですね。そもそも大都市ではゴルフを練習できる環境は多くありませんし、料金も割高です。それに比べて地方は練習場もゴルフ場も近くにあって料金も安いので、ゴルフがしやすい環境が整っています」

――都市部に住んでいる人はメリットがないのでしょうか?

村井「必ずしもそうとは限りません。たとえば、指導に定評のあるコーチやスクールは都市部に集中していることもあります。特にゴルフ上達を重視する人であれば、良い指導者のもとで練習することで大きな成長を遂げることができるかもしれません。また、都市部にはハイブランドなどの店舗も多く、ブランドがアパレルが手に入れやすいなどのメリットもあります。独自性の高いアパレルを身につけることは、他との差別化を図れるため満足度も高まると思います」

―― 都市部では当たり前だけど、地方に行くと困ってしまうようなことはありますか?

村井「もちろん必ずしもそうとは限りませんが、都市部の方が便利だと思うことはあります。具体的にはゴルフ練習場のタバコ問題です。比較的、都市部の方がしっかりと分煙や禁煙エリアの区分がされているように感じます。地方では一応禁止されているところがほとんどですが、そこまで厳しく取り締まっていない練習場も多いです。また、地方ではクレジットカードが使えないところもあるため、事前の確認をしっかりしておいた方がいいですね」

―― 都市部にもメリットはあるようですが、それでも地方の方が有利なのでしょうか?

村井「その通りです。地方は練習場の数も豊富ですが、都市部では練習場を探すのも苦労します。都市部に練習場があったとしても、敷地が狭いうえに、ボール代が地方の3倍以上かかることも珍しくありません。ゴルフを上達させるには継続的に練習する必要がありますが、都市部だとお金がかかり過ぎてゴルフを続けられず、辞めてしまう人もいるのではないでしょうか」

―― やっぱり費用は地方の方がかからないのですね。ちなみに金銭的なメリット以外に有利な点はありますか?

村井「もちろんあります。地方は自宅から近いゴルフ場も多く、移動時間を気にする必要がありません。一方ラウンドのために郊外に出なければならない都市部在住者を比較すれば、ゴルフに対するハードルが大きく違うと感じます。このような環境の違いから、ゴルフをするうえでは地方が圧倒的に有利と言えるのです」

―― 都市部と地方でのデメリットを打ち消して、ゴルフを楽しむ方法はありますか?

村井「都市部在住者の場合、定額で打ち放題ができる練習場に行って、練習場代を安くするのがいいでしょう。また車を持っていない人も多く、ゴルフ場まで行くのに時間がかかるため、『レンタカーをシェアして交通費を浮かす』『電車で行けるゴルフ場に行く』といったことが有効です。地方在住者であれば、たまに都市部へ出かけて有名コーチのレッスンを受けたり、オンラインを活用してレッスンを受けたり買い物をしたりするのがおすすめです」

ゴルフをするうえでは、ゴルフ場や練習場が近くにあって料金も安い地方のほうが有利です。もちろん、都市部と地方ではそれぞれメリットとデメリットがあるので、メリットを最大限活かしつつ、デメリットを打ち消すような工夫をすることも大切です。

取材・文/夢書房 取材協力/村井良行(JGTOトーナメントプレーヤー、池袋ゴルフアカデミー代表)

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