国内女子ツアー第12戦、ブリヂストンレディスオープンは、竹田麗央プロが今季3勝目を飾りました。2打差の2位タイには山下美夢有プロと河本結プロの2人。山下プロは2週連続、今季3度目の2位なんですよね。そこで、今回は2位についてちょっと調べてみました。
◆山下プロの2位は15回目
トーナメントは勝負事ですから、勝者がいれば敗者もいます。人によっては“優勝できなければ、2位も最下位も一緒だ”なんていったりしますが、果たしてそうでしょうか。確かに賞金はもちろん、副賞や試合の出場権を手にすることはできませんが、最下位よりも高額な賞金やポイントを獲得できますし、何よりも貴重な経験を得られると思います。
さて、先週のブリヂストンレディスオープンでは、山下美夢有プロと河本結プロが2位タイとなりました。山下プロは2週連続の2位タイで、今季は早くも3度目の2位です。「ショットの調子が良くなかったので仕方がないです」と語っていましたが、内心はかなり悔しい気持ちで一杯だったと思われます。
その山下プロですが、ツアーでは11勝を挙げ、22年から2年連続で年間女王に輝いています。その反面、2位も多く、20-21年シーズンは3回、22年は4回、23年は5回ありました。23年は最多2位回数です。それだけ優勝争いに絡んだ証拠だと言えますが、2位になって悔しい思いをしたからこそ、優勝回数を増やしていけたのではないでしょうか。
◆朴仁妃プロは11試合出場で2位が6回
実は、山下プロよりも悔しい思いをした選手は少なくありません。1シーズンでなんと8回も2位になった選手がいます。89年の涂阿玉プロです。この年、涂プロは36試合に出場しており、2位になった確率は22.2220パーセントでした。もっとも同時に5勝を挙げているだけに、優勝争いに絡む回数は多く、賞金女王になったのも当然でしょう。
シーズン7回の2位を記録したのは3人います。まずは、06年の大山志保プロ。35試合に出場して、優勝は5回ありました。続いて15年のイ・ボミプロ。32試合に出場して、優勝は7回です。そして20-21年の西郷真央プロ。50試合に出場して、優勝は0回です。
シーズン6回の2位を記録したのは7人います。89年小林浩美プロ、96年原田香里プロ、04年不動裕理プロ、07年上田桃子プロ、10年朴仁妃プロ、18年アン・ソンジュプロ、19年申ジエプロです。お分かりのように、賞金女王のタイトル保持者や海外メジャーチャンピオンなど実績を残しているプロが数多くいます。ちなみに、朴プロは11試合出場での数字であり、2位になった確率は42.8570パーセントと断トツで高い数字でした。
山下プロが2位の回数をどこまで伸ばすのかは分かりませんが、2位に食い込むことも容易でないのは間違いありません。むしろ、優勝できなかったから勝負弱いというよりも、2位の回数も選手の強さを証明する立派な数字だと言えるでしょう。