「楽しいラウンドのはずが…」ゴルフ保険に入ってなかったら、とんでもないことに?

「ホールインワンなんて起きないから」と言ってゴルフ保険に入らないゴルファーも少なくありません。しかしゴルフ保険は、ホールインワンの費用だけでなく、様々な補償をしてくれます。安心してラウンドするために、ゴルフ保険について解説します。

◆被害者にも加害者にもなりうる!? ゴルフ保険未加入だったら怖すぎる

ゴルフ保険といえば、ホールインワン・アルバトロスのお祝いなどの費用に備えるもの、と第一に思い浮かぶでしょう。それだけはなく、自分や他者にケガさせてしまった時の賠償を補償することができます。万が一に備えて安心してゴルフをするための保険です。

ラウンド中にミスショットしてしまい、隣のコースへ飛んでヒヤッとした経験は、ゴルファーなら1度は経験しているでしょう。ほとんどの場合は、誰かに当たることもなく、のど元を過ぎれば熱さを忘れる程度で終わります。しかし、実際はミスした打球に当たってしまい、その場に倒れ込んで救急搬送される事故はたくさん起こっています。

不幸なことに、ボールが目の付近を直撃してしまい、治療をしたものの、片目の視力は完全には回復せずに、明るい暗いしか識別できなくなってしまったというケースも。仕事ができなくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたすことになり、ゴルフ場と加害者に億単位の補償を求められる場合があります。

ゴルフをしている以上、誰にでも起こりうる事です。しかも、被害者と加害者のどちらかにもなる可能性があります。もし無保険だった場合、まさに「こんなことになるとは」と後悔してしまうかもしれません。安心してゴルフをエンジョイするためにも、ゴルフ保険には加入すべきだといえます。

◆ゴルフクラブの破損やゴルフ練習場でのキャディバックの盗難も適応範囲

ゴルフ保険の中には「ゴルフ用品補償」という補償があります。自分のゴルフクラブの破損やキャディバックなどの盗難を補償してくれるものです。愛着の湧いたゴルフクラブが破損したり、盗難されたら…。考えただけでも、ショックで言葉を失ってしまいます。保険に未加入の場合、泣き寝入りすることになってしまうのです。

保険に加入していれば、発生した場所や所有者が保険加入者などの条件がありますが、時価で「修理見積」または「全損見積」に基づいて一部お金が補填されます。

◆ゴルフ人生で1回あるかないかのホールインワンを非公式にするのはもったいない!

ゴルファーならば1度は実現させたい、ホールインワンやアルバトロス。ところが、日本の場合は厄介払いの意味を含めて、ホールインワンをすると祝賀会を開催したり、同伴者等にQUOカードなどを配る習慣があります。はたまた、ゴルフ場へのお礼を込めて記念植樹することもあります。自分が祝ってもらう立場なのかと思いきや、感謝の気持ちを伝えるために数十万円を出費する可能性があるのです。念願のホールインワンを達成したのに、お金のことがよぎって素直に喜べなくなってしまうかもしれません。

ホールインワンを仲間内だけで楽しむのは、悪いことではありません。しかし、ゴルフ保険に加入していないことで、ゴルフ人生に1回あるかないかのホールインワンを非公式にしてしまうのはもったいないことです。

ちなみに、ホールインワン保険を適用するには、同伴者と同伴者以外の第三者(同伴キャディ、ゴルフ場使用人、前後パーティのプレーヤーなど)の目撃証言が必要になります。そのため、公式スコアにするには公にする必要があります。

◆ゴルフは万が一に備えて置くことが得策!

過去の裁判では、ボールを大きく曲げたにもかかわらず「フォアー!」の掛け声がなかったという理由で賠償責任があると判断された判例があります。ほかにも、プレー中にもかかわらず、無言で隣コースから目の前に飛び出してくる人もいます。もし、ボールを当ててしまえば、当てた側にも責任が発生してしまいます。

令和のゴルフブームで初心者が急増したことやセルフプレーが主流となった現在では、トラブルの危険性が増えています。「まさかこんなことになるとは」と後悔する前に、安心してゴルフを楽しむためにも、お守りとしてゴルフ保険に加入することをおすすめします。

取材・文/夢書房

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