川﨑春花プロが、ツアー最多アンダーパーを更新!では、最多ストロークでの優勝記録はいくつなの?【国内女子ツアー豆知識】

国内女子ツアー第20戦、大東建託・いい部屋ネットレディスでは、川﨑春花プロが2試合連続の優勝を飾りました。しかも、通算28アンダーは最多アンダー記録を更新。それまでの24アンダーを4打も上回りました。

◆ソレンスタムプロは3日間で24アンダー

これまでの最多アンダーパー記録は、16年大王製紙エリエールレディスでテレサ・ループロがマークした24アンダーでした。また、3日間大会ではありますが、03年ミズノクラシックではアニカ・ソレンスタムプロがやはり24アンダーをマークしています。63・63・66と驚異的なスコアをマークしていただけに、もしも4日間大会だったら、どこまでスコアを伸ばしていたのか気になるところです。

ソレンスタムプロは、翌04年のミズノクラシックでも22アンダーという好スコアで優勝を飾っています。前年の24アンダーがフロックではないことを自ら証明したともいえるでしょう。すごいのは、03年も04年も2以下に9打差をつけていることです。単にコースセッティングがやさしかったのではなく、ソレンスタムプロが圧倒的な強さを備えていたのは間違いありません。

そのソレンスタムプロ、ループロを上回ったのが、大東建託・いい部屋ネットレディスで優勝した川﨑春花プロです。68・65・63・64で4日間を回り、通算28アンダーでホールアウトしました。一気に記録を4打も更新したわけです。「毎日こんなにスコアを伸ばせたのは初めてですし、ツアー記録を更新できたのはうれしいです」と、本人もビックリの新記録達成でした。

ちなみに、川﨑プロは前週に優勝したミネベアミツミレディスの初日から今大会の最終日間で8ラウンド連続60台をマークしています。これは歴代8位タイの記録であり、1位は河本結プロと櫻井心那プロの11ラウンド連続ですが、現在好調なだけに、更新する可能性は十分ありそうですね。

◆最多ストロークでの優勝はいくつ?

最少ストロークとくれば、最多ストロークでの優勝が果たしてどれぐらいの数字だったのかも気になるところです。
最多ストロークは01年日本女子オープンで島袋美幸プロが記録した14オーバーでした。これは強風の影響がかなり大きかったようです。風の強い沖縄育ちの島袋プロが勝っただけでなく、当時アマチュアだった宮里藍プロが5位タイに入りました。このときの2位は岡本綾子プロで、スコアは通算18オーバーでした。

また、2011年日本女子オープンでは馬場ゆかりプロが通算12オーバーで優勝しています。これは歴代2位の記録となります。このときの最終日も強風だったようです。ゴルフは自然との戦いだけに、天候にスコアが左右されるのは致し方ないのかもしれません。

今回、川﨑プロが28アンダーという驚異的なスコアを出せたのはコースセッティングが難しくなかったからだという意見もあるようですが、連日猛暑の中でロースコアをマークし続けたことは立派のひと言に尽きるでしょう。川﨑プロは昨シーズン、結果を出せずにかなり苦しんだと言います。それでもひたむきに前を見続けたことが今回実を結んだのではないでしょうか。これからも、どんどん好スコアを叩き出してほしいですね。

写真/Getty Images

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