先日開催された『北海道meijiカップ』では、5年ぶりに国内ツアー復帰のアン・ソンジュプロや、今シーズン国内ツアー初参戦の渋野日向子プロも出場し話題を呼びました。夏本番となった今大会の見どころのひとつが、最新の夏ウェアの着こなし。コーディネートのバリエーションが増え、試合ともども見ごたえ抜群でした。今回は、スタイリストがとくに「おしゃれ!」と感じた最旬スタイル3選をご紹介していきます。
【渋野日向子・宮田成華】レトロ感が新鮮なスポーティスタイル
どこか懐かしい雰囲気が新鮮な“レトロアイテム”は今季のトレンドアイテムのひとつ。1つ取り入れるだけで着こなしがアップデートされ、手軽におしゃれ度がアップします。
渋野プロは肩にラインが入ったポロシャツを着用。淡い色のグリーンとタイトフィットシルエットがレトロな雰囲気を醸し出しています。パンツのウエスト部分がゴム切り替えになっており、ポロシャツのグリーンとの色リンクがこなれ感ある着こなしに。一方、ビッグシルエットのポロシャツを着ていた宮田プロ。太めピッチのボーダー柄がヴィンテージライクでありながら今っぽく、カジュアルな着こなしが印象的でした。
【脇元華・鶴岡果恋】スパイシーピンクの差し色でヘルシーフェミニンに
鮮やかなスパイシーピンクは夏の陽射しのなかでひときわ目を引くポジティブカラー。
鶴岡果恋プロはヘルシーな印象のショートパンツをチョイス。幼く見えがちな総柄パンツですが、あえてエッジの効いたピンクを選ぶことで、嫌味のないフェミニンスタイルが完成しています。パステルカラーのポロシャツと合わせた爽やかな配色で洗練感もアップ。ポロシャツの襟部分に使われているピンクとパンツを色リンクさせた小ワザが効いたアレンジも◎!
トップスにピンクを取り入れていた脇元華プロ。定番なポロシャツ&タイトスカートのコーディネートでありながら、派手色×クラシカル柄の合わせ方が新鮮でした。ポロシャツの襟部分とスカートのジャガード柄をリンクさせた統一感が、コーディネートを格上げしています。
【河本結・山田彩歩】シンプルなのに華やかなワントーンコーディネート
全身を同系色でまとめたワントーンコーディネートは、デザインやシルエットの選び方によって華やかさがアップします。
河本結プロはノースリーブシャツとプリーツスカートの組み合わせ。シンプルな着こなしに少量のフェミニン要素をアクセントとして加えることで、上品な華やかさをプラスしています。サンバイザーやリボンの小物まで白で統一させたこだわりが、おしゃれ上級者の河本プロらしい着こなしでした。
それとは真逆のブラックコーディネートを着用していたのが山田彩歩プロ。ストイックな印象になりがちな全身黒のコーディネートが女性らしく見えるのは、フェミニテイストのアイテムを取り入れているからです。体にフィットするリブ編みのニットポロシャツは、長めの袖丈がクラシカルで大人かわいい雰囲気に。そこへシンプルなミニ丈スカートを加えることでよりトップスの華やかさが増し、洗練された上品な着こなしに仕上がっています。
コーディネート解説/スタイリスト 高橋裕美
各女性ファッション誌、広告、カタログで活躍中。趣味で始めたゴルフに熱中していたところ、ゴルフファッションにも興味を持ち、レジーナと出会う。レジーナでは表紙、ファッションページを担当しており、リアルかつファッショントレンドをうまく取り入れたコーディネートが読者からも強く支持されている。
写真/Getty Images