リュックは機能的で便利なアイテムですが、カジュアルな印象を与えるため、使用する際にはドレスコードに問題がないか慎重に考慮する必要があります。最近のドレスコードはゆるくなっているようですが、実際はどうなのでしょうか?
◆リュックはNGという明確な決まりはない
ゴルフに行く際、キャディバッグやシューズケース、夏にはクーラーボックス、冬には防寒具など、荷物が多くなることがあります。そのため、両手が空くリュックやボディバッグを使いたいと考える方もいるかもしれません。しかし、ゴルフには服装や持ち物に関する細かいドレスコードが存在し、特にエレガントでフォーマルな雰囲気が重視されます。
多くのゴルフ場では、バッグに関する具体的なルールがないことが多いですが、リュックはカジュアルなイメージを持たれるため、場にそぐわないと感じられることがあります。特に、名門といわれるゴルフ場では、伝統や格式を重んじるため、リュックの使用を控えた方が安心です。リュックでの来場が禁止されているわけではありませんが、「ゴルフ場の雰囲気に合っているか」を考え、雰囲気に合ったスタイルを心がけましょう。
近年ではドレスコードが緩和され、リュックの使用を許容するゴルフ場も増えています。特にゴルフメーカーが販売しているリュックは、素材やデザインがゴルフ場にふさわしく作られていることが多いため、比較的安心して持ち込めます。ただし、派手な色やナップサックのようなタイプは避け、ブラックやネイビー、グレーなどの落ち着いたカラーを選ぶようにしましょう。
また、リュックがカジュアルに見える場合でも、ジャケットやスラックスなどのフォーマルな服装と組み合わせることで全体のバランスが良くなります。
◆基本はボストンかトート
一般的にゴルフ場に相応しいとされているバッグは、トートバッグやボストンバッグです。手持ちになるのでリュックよりも邪魔になると思われがちですが、マチ(底)がありシューズケースも入れられるタイプもあるので、荷物を一つにまとめられるメリットがあります。以前は本革や合皮(PUレザー)のようなかっちりとした素材のものが主流でしたが、最近ではナイロンや布製の軽くて持ち運びしやすいタイプも利用されるようになりました。高価なハイブランドのバッグでもOKですが、トランクに積むときなど他の人のバッグやキャディバッグと接触し、傷が付く可能性があるので、持ち込む際には注意が必要です。
雨の日や真夏、冬場には手荷物が増え、「両手を空けたい」と感じることがあるでしょう。両手を空けるにはリュックの他にもショルダーベルト付きのバッグがおすすめです。手持ちと肩掛けの両方に対応できるタイプは、使い勝手が良くさまざまなシーンで重宝するので1つ持っておくと良いでしょう。
リュック、ボストン、トートタイプと、どのバッグを選ぶにしても、キャディバッグやシューズケース、そしてゴルフ場へ移動するときの服装と合わせ、バッグが浮かないようにコーディネートすることが大切です。
◆ゴルフ専用バッグは必要?他の用途でも使えるものを選ぶと便利
ゴルフ専用のバッグを購入するのがもったいないと感じる場合は、トラベルバッグとしても使えるデザインのものを選ぶと便利です。ゴルフメーカーのロゴやマークが入っていると、普段使いや旅行での利用が難しくなることもありますが、アパレルメーカーやスポーツメーカーのバッグなら、サイズやデザインが豊富で、さまざまなシーンで活躍するバッグが見つかるでしょう。
ゴルフには、クラブやシューズ以外にもウェアやバッグなど、多くのアイテムが必要です。すべてを最初から揃えるのは負担が大きいため、ドレスコードに反しない範囲であれば、手持ちのバッグやアイテムを活用しても問題ありません。少しずつ必要なものを揃えていくことで、無理なくゴルフを楽しむことができます。ドレスコードに心配がある場合は、ゴルフ場や同伴者に確認し、その場に相応しい格好で来場しましょう。
取材・文/夢書房