ゴルフ練習場は、経験者にとってはリラックスできる場所でも、初心者にとっては少し緊張するところかもしれません。「クラブを飛ばしてしまったらどうしよう…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。今回は、ゴルフ練習場での基本的なマナーや注意点について詳しく解説します。これを知っておけば、練習に行く際も安心です。
◆トラブルが起きたら焦らずに!困ったときはスタッフに相談を
「もしゴルフクラブを放ってしまったら…」と不安になることもあるかもしれませんが、実際にクラブや他の物を飛ばしてしまうことは、練習場ではそれほど珍しいことではありません。何度も練習場に通っているゴルファーなら、そうした状況を一度や二度は目にしたことがあるはずです。
もしクラブを飛ばしてしまった場合は、決して自分で取りに行かないでください。自分で解決しようとすると非常に危険です。すぐに練習場のスタッフに相談し、対応をお願いしましょう。スタッフが安全を確保した上で回収してくれるので、安心して任せてください。場内アナウンスで「ショット中断」の声が流れることがありますが、他のゴルファーも休憩や素振りをしていることが多いので、気まずく感じる必要はありません。
次に、練習場で購入したボールを打ち切れなかった場合についても触れておきます。練習場には、オートティアップ装置を備えたものから、手動でティにセットするタイプまでさまざまです。特に手動タイプの場合、途中で疲れてしまい、最後までボールを打ち切れないこともあるでしょう。しかし、一度購入したボールを次回に持ち越せる練習場はほとんどありません。そのため、どうしても打ち切れない場合は、やはりスタッフに相談することをおすすめします。とはいえ、ハーフショットやアプローチ練習でボールを使い切るのも一つの有効な方法です。
また、打席に前の利用者が残したボールがある場合、勝手に打つのはNGです。前のゴルファーがまだ場内にいる可能性がありますので、トラブルを避けるためにも、すぐにスタッフに知らせて適切に処理してもらいましょう。
◆ゴルフ練習場での服装とマナー、安全に配慮した行動が大切
ゴルフ初心者にとって悩みの一つが、練習場での服装です。ゴルフ場には厳しいドレスコードがあるため、「練習場でも同じように服装に気をつけないといけないの?」と心配になるかもしれません。しかし、ゴルフ練習場では基本的にTシャツやジーンズなど、動きやすい服装で問題ありません。服装について過度に心配する必要はないでしょう。ただし、革靴やサンダル、ハイヒールなどは避けてください。こうした靴では、練習中に足元が不安定になり、転倒や足首をひねるリスクが高まります。運動靴やゴルフシューズを履いて、安全に練習を楽しむことをおすすめします。
さらに、練習場では他のゴルファーに対するマナーも重要です。友人と一緒に練習を楽しむことはゴルフの魅力の一つですが、他の利用者の邪魔にならないように心がけましょう。大声で騒ぐことはもちろん、写真や動画を撮影する際も、周りのゴルファーが映り込まないように配慮が必要です。撮影に集中するあまり、他の人の練習を妨げないよう気をつけましょう。ゴルフ練習場はオープンスペースですので、公衆の場であることを意識し、周囲に気を配りながら利用することが大切です。
また、練習場内での安全対策も非常に重要です。特に、打席より前に出てしまう行為は厳禁です。ゴルフ練習場には初心者からベテランまで、さまざまなレベルのゴルファーがいます。初心者の方であれば、ミスショットでボールが思わぬ方向に飛んでしまうこともありますし、ベテランゴルファーでもスイングの調整中に、意図しない方向へボールが飛んでしまうことがあります。こうした危険球に当たらないためにも、打席の前に出ないように注意してください。
また、打席から落ちたボールを拾って打つ行為も避けるべきです。これはマナー違反であり、事故につながる恐れがあります。さらに、スイング中のゴルファーに不用意に近づくのも非常に危険です。スイング中のクラブに接触すれば大怪我を負うリスクがあるだけでなく、相手にも大きな迷惑をかけてしまいます。特に、小さなお子さんと一緒に練習場を訪れる際には、子どもが誤って打者に近づかないよう注意を払いましょう。
ゴルフ練習場に初めて行くときは、少し緊張したり不安を感じるかもしれませんが、基本的なマナーや安全対策を守れば、安心して練習を楽しむことができます。何か問題が起こったときは、無理をせず、必ずスタッフに相談して適切な対応をしてもらいましょう。たくさん練習を重ねることで、スキルも向上し、自信を持ってコースデビューを迎えることができるはずです。ぜひ、楽しみながらゴルフを上達させてください!
取材・文/夢書房