イ・ボミプロといえば、美しいスイングと正確なアイアンショットを連想する人も多いのでは？ そこで彼女がどのような点に気をつけているのか聞いてみました。ポイントはグリップ、テークバック、トップ＆切り返し、インパクトの４つ。この４ポイントを押さえれば、ボミプロのような美スイングに近づけます！
飛んで曲がらないドライバーショットは“シャフト素振り”で作りましょう！【イ・ボミプロ ゴルフレッスン】
◆手のひらの感覚を大切に、ヘッドの重さを感じながら振ろう
グリップで大切なのは形よりも強さです。ユルユルで握ると、テークバックや切り返しで急激にグリップに力が入り、悪影響を及ぼします。アドレスから左手は中指、薬指、小指の３本に力を入れてしっかり握っておきましょう。ただし右手に力を入れるのはＮＧ。人差し指をクラブに引っかける程度で十分です。
左手…インパクトまで左手1本で振り抜ける握力が必要
ポイントは３本の指でしっかり握る！
左手は中指、薬指、小指の３本でクラブをしっかり握ります。一度左手でクラブを握ったら、親指と人差し指を離してみましょう。クラブがぐらつかない程度に握れているならＯＫです。
“しっかり握る”とは、左手１本で素振りをしても、クラブが手の中からすっぽ抜けない程度のことをいいます。実際に何回か素振りを繰り返し、インパクト後まで振り切れるのか試しましょう。
右手…人差し指はクラブの“重さセンサー”
右人差し指でクラブの重さを感じられたらＯＫ
トップでクラブの重さを人差し指で感じられれば、アドレスのときとグリップの強さが変わっていない証拠。そのままフォローまでグリップの強さを変えずに振るのが正解です。
右手の親指と人差し指はクラブに添えるだけで十分。余計な力を入れないこと（写真左）。人差し指をクラブに引っかける形を作り、それをスイング中キープします（写真右）
◆グリップが弱いと…
グリップが弱いと、テークバックの際にクラブヘッドの重さに負けて体が右に流されます。そのままスイングを続けても、ダウンスイングでの体の開きやダフリにつながるだけです。
◆右手で強く握りすぎるのはNG
アドレスで右肩が前に出てしまい、その影響で体の回転が浅くなったり、オーバースイングになってしまうことも。
◆イ・ボミプロ／profile
1988年生まれ。韓国出身。延田グループ所属。2011年に来日し、15〜16年には2年連続の賞金女王となる快挙を達成。「スマイルキャンディ」の愛称で親しまれ、多くのファンに愛された。日本通算21勝。昨年10月の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を最後に、惜しまれつつ日本ツアーを引退。
Regina2024秋冬号より転載 撮影・写真提供／高橋淳司、Getty Images 取材・文／山西英希
