昔とは大きく変わった? ゴルフ場でのアルコール事情とは?

ゴルフといえばリラックスした雰囲気の中で楽しむスポーツとして多くの人に親しまれています。そのリラックスをさらに盛り上げるものとして、アルコールが付きものというイメージがありましたが、時代の変化とともにその考え方は大きく変わってきました。今回は、昔と現在のゴルフ場でのアルコール事情についてご紹介します。

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◆昔のゴルフ場は酔っ払いだらけだったの?

かつてのゴルフ場では、プレー後の一杯や、ラウンド中の軽い飲酒が一般的でした。特にビールはゴルファーの定番ドリンクとされており、ハーフ終了後にクラブハウスで仲間と一緒に飲みながらゴルフ談義に花を咲かせるのが、ゴルフの醍醐味のひとつとされていました。また、カートに冷たいビールを積み込んで、ラウンド中にリフレッシュするというスタイルも珍しくありませんでした。

さらに、接待ゴルフや社交の場としてゴルフを楽しむ文化が強かった時代には、お酒がコミュニケーションの潤滑油として重要な役割を果たしていました。お酒を酌み交わしながら打ち解けることで、ビジネスの話や友人との関係を深めることができると考えられていたのです。そのため、ゴルフ場ではアルコールがごく自然に受け入れられていました。

◆今のゴルフ場でもアルコールを飲む人は多い?

近年ではゴルフ場でのアルコールに対する考え方が大きく変化しています。健康志向の高まりとともに、ゴルフを楽しむスタイルも変わり、プレー中の飲酒を控えるゴルファーが増えています。アルコールを摂取せずにラウンドに集中し、ベストスコアを目指すことが重視されるようになりました。

また、ゴルフ場の管理者も安全面への配慮を強化しています。飲酒運転の防止や、プレー中の事故を避けるために、ラウンド中のアルコール提供を制限するケースが増えています。例えば、クラブハウス内での飲酒は可能ですが、ラウンド中はアルコール飲料の販売を控える方針を取るゴルフ場も多く見られます。また、クラブハウスでのアルコール提供時間を制限するなど、適切な飲酒環境を整える取り組みも進んでいます。

◆ゴルフ場の新しい楽しみ方

アルコールを控える流れの中で、ゴルフ場は新しいサービスを提供し、ゴルフの楽しみ方が多様化しています。たとえば、ノンアルコールビールやカクテルの種類を充実させることで、アルコールを飲まない方でも、気分を盛り上げながらゴルフ場での時間を楽しむことができるようになりました。また、健康志向のゴルファーに向けて、ヘルシーなランチメニューやオーガニックドリンクを提供するゴルフ場も増えています。

こうした変化により、ゴルフ場は単なるプレーの場から、健康的なライフスタイルをサポートする場所へと進化しています。アルコールを控えながらも、リラックスして自然の中でプレーを楽しみ、ゴルフそのものに集中できる環境が整えられています。これにより、ゴルフ場での過ごし方はより多様になり、老若男女問わず幅広いゴルファーが楽しめるようになっています。

昔と比べてゴルフ場でのアルコール事情は大きく変わり、健康志向や安全面が重視されるスタイルが一般的になっています。しかし、ノンアルコールの選択肢や健康的なメニューの提供が充実することで、ゴルフ場での楽しみ方は多様化し、より多くの人にとって魅力的な空間になっています。アルコールに頼らず、ゴルフを自分のペースで楽しむことができる今のゴルフ場のスタイルは、これからの新しい楽しみ方の一つと言えるでしょう。

取材・文/夢書房

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