「スタート前に練習し過ぎはNG⁉」ラウンド直前の練習はどれくらいすればいい?

スタートする前にもかかわらず、汗をびっしょりとかいている人を見かけたことはないでしょうか。直前に練習をし過ぎると体力が消耗し、スイングにも影響が出てしまいます。適切な準備運動のポイントを解説します。

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◆スタート前の練習は無理をしないことが大事

スタート前は体が硬くなりがちで、緊張を覚悟して練習場に向かう人も多いでしょう。 特に朝一のティショットは、プロゴルファーでも緊張するものです。ただし、不安を解消しようとして体を動かしすぎると逆効果になることがあります。

ショットに納得がいかない場合、少々無理に練習を重ねてしまいますが、その結果、疲労が溜まり、集中力の低下やショットの乱れを引き起こすことにもなりかねません。ゴルフは集中力と持久力が求められるスポーツなので、ラウンド疲労を感じるとパフォーマンスに悪影響が出てしまいます。

ラウンド直前の練習は、直前ショットの状態を軽く確認する程度が理想です。必要以上の練習は避け、自然なリズムでプレーできるようにしましょう。

◆同様にストレッチで体をほぐそう

体がスムーズに動くようにするためには、10〜20分程度の準備運動が推奨されています。

10分ほどかけて、腕や足首、膝を丁寧に伸ばし、股関節や背中を捻転させて筋肉をほぐします。 クラブの手前を持ち、左右に立つ運動も柔軟性を高めるのに効果的です。柔軟性が向上することで、スイング時の可動域が広がり、ケガの予防にもつながります。

体がほぐれたら、次はショットの練習に取りかかります。ただし、ここでも打ちすぎには注意が必要です。クラブは3〜4本を選び、コイン1枚(30球)程度です。アイアン、ミドルアイアン、ドライバーなどを使い、各クラブで5球ずつ打った後、不安のあるクラブを最後にもう一度打って仕上げましょう。この段階でスイングの修正を試みるのは避け、球筋を確認する程度に備えておくのがポイントです。

ショット練習後は、グリーンの速さや距離感を確認するためにパター練習を行います。パター練習を最後に持ってくることで、スタートホールへの移動もスムーズになります。

◆睡眠や食事の準備もお忘れなく

ラウンド前にしっかりと練習するためには、ゴルフ場に早めに到着することが大切です。前日の夜は早めに就寝し、当日はバランスの取れた食事を心がけましょう。睡眠不足が原因で集中力や判断力が鈍ると、怪我をするリスクもあります。

適度な練習と十分な休養があってこそ、ゴルフを楽しむことができます。自分の体力に合わせた準備を心がけ、ラウンドを思い切り楽しんでください。

取材・文/夢書房

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