今シーズンでツアー撤退を表明した上田桃子プロ。長年、第一線で活躍し続け、ファンはもちろん選手にとっても憧れの存在であり続けている彼女の魅力は、ブレないカッコ良さにあります。ゴルフファッションにおいても“自分軸”のこだわりが明確で、トレンドに左右されることなく、自分らしい新鮮なコーディネートを意識しているように見えました。“桃子流”の着こなしは、アマチュアゴルファーにとっても参考になることばかり。今回は、上田桃子プロの着こなしにフォーカスしていきます。
【POINT1】“自分に似合う”を知っている
上田プロのコーディネートには、こだわりポイントがいくつかあります。そのなかでも特徴的なのが、パンツスタイルに徹底していること。『自分に似合うか似合わないか』を見極めて似合うものだけを取り入れれば、間違いなくおしゃれに見えるはず。上田プロのように『どの長さが美脚に見えるか、華奢見えするシルエットはどれか？』と“自分に似合う”を研究することが、おしゃれ上級者への第一歩です。
【POINT2】攻めないアイテム選び
上田プロのこだわりは、ウェアだけでなく小物選びにも及びます。試合の時にはキャップ×ポニーテールという組み合わせが多く、コーディネートと同様に“桃子スタイル”を貫いているのがわかります。『変える、変えない』を決めておくことで、その枠の内でのバリエーションがつけやすくなるため、もっと手軽におしゃれを楽しめるはず。それを意識するだけでも攻め過ぎたアイテム選びが減り、自分らしいおしゃれを楽しむことができるでしょう。
【POINT3】華やぎへのこだわり方
ゴルフコーディネートに華やぎを加える場合には、“盛る”よりも“引く”方が効果的です。上田プロは、シンプルなウェアからポップな柄物まで、幅広いテイストのアイテムを着こなしています。パンツスタイルに統一しているためカジュアルに転びがちなのですが、ここでスタイルを洗練する『シンプルジュエリー』の登場です。コーディネートに華やぎを加えるポイントにはパールピアスが選ばれることが多く、コーディネートに合わせてピアスのサイズを調整しているというワザも。足し引きのバランスを考えるのも、おしゃれ上級者のテクニックと言えるでしょう。
コーディネート解説／スタイリスト 高橋裕美
各女性ファッション誌、広告、カタログで活躍中。趣味で始めたゴルフに熱中していたところ、ゴルフファッションにも興味を持ち、レジーナと出会う。レジーナでは表紙、ファッションページを担当しており、リアルかつファッショントレンドをうまく取り入れたコーディネートが読者からも強く支持されている。
写真／Getty Images
