ゴルフ歴が長くなっても、「目土(めつち)」を必ずしている! と胸を張って言える女性ゴルファーは多くないかもしれません。自分のスイングで芝が削れてしまった後の穴をディボットと言いますが、ディボットに砂を入れておくことで芝を守ることができます。セルフプレーが主流の今は、目土のやり方がわからないゴルファーも増えてきているので、目土のマナーをおさらいしましょう。
◆目土が必要な理由は?
目土は主にアイアンなどで芝が削り取られた後に残る穴に砂を入れることで、芝の修復や保護をする必要があります。芝が削られた箇所は芝の根が切れている状態。そのまま乾いてしまうと、芝が枯れてしまいます。目土をすることで芝が根を張り、再生を助けてくれます。いわば芝の絆創膏というわけです。
また、ディボットをそのままにしておくと、後続のプレーヤーに迷惑をかけるかもしれませんよね。ディボットに入ってしまったボールは打ちにくく、狙い通りに打てなくなることがあるからです。
◆目土の方法
目土袋はたいていの場合、カートに設置されています。目土の方法はとてもシンプルで、ショット時にできてしまったディボットに目土を多めに入れ、足でならせばOK。土の量は少し盛り上がる程度で、足で優しく平らにならします。目土をした後に盛り上がっていると、芝刈り機の刃を壊してしまうことがあるので、注意が必要です。
目土袋の中身が足りなくなったら、各ホールのティーイングエリア近くに設置されている砂を目土袋に補充して利用しましょう。筆者がキャディをしていた経験上、ごくたまに目土入れを灰皿代わりに使用するゴルファーを目撃することがありました。これは完全にマナー違反で、絶対にしてはいけないことです。
目土袋はカートに設置されているので、カートのフェアウェイ乗り入れができない場合、目土の必要性を感じてもプレー進行の関係から、泣く泣くそのままにしてしまうシチュエーションも多くあります。上級者がプレーの合間にちょくちょく目土をしている姿を見ることがあると思いますが、目土の必要性に気が付いたら、他のプレーヤーが作ったディボットも処置できるスマートなゴルファーを目指したいものですね。
今回は、カートまで戻らなくてもカンタンに目土が出来る“目土ボトル”の作り方もご紹介します!
◆おしぼりケースで作れる! マイ目土ボトルを自作してみた
「目土ボトル」も市販されてはいますが、今回はお手軽に、100円ショップなどで揃えられる材料を使用して自分だけの目土ボトルを作ってみました! 主に使用するのは“おしぼりケース”。ちょっと意外ですよね。デザインも可愛いものがたくさん選べるので、ぜひ作ってみてください。
【材料】
おしぼりケース(One’s terrace)/カラー紐(ダイソー)/Dカン(ダイソー)
【必要な道具】
ハンドドリル/目打ち/はさみ/油性ペン
【材料費】
1,265円
【製作時間】
約30分
◆作り方
①ドリルでおしぼりケースの両側に穴をあけるために場所を決定します
②ドリルで穴をあけます
③おしぼりケースの内側からひもを通します。この時穴に紐が通りにくいようであれば目打ちを使うと紐が通りやすくなります。
④紐の先をしっかりと玉結びにしておきます。反対側も同じ要領で穴をあけひもを通しましょう。両側の穴をあける位置がズレてしまうと平行にならないので注意してください。
⑤出来上がり
キャップの部分はスコップの代わりになります。ダイレクトに目土をボトルに入れてもOKです。使用するときはキャップ部分を外せばすぐに目土をディボットに入れることができます。もたつくことなくスロープレーの心配もありません。
プレー中はなかなか目土まで気が回らないですが、ゴルフ場のフェアウェイを守るためのマナーです。自作をすれば手ごろな価格で可愛いアイテムが作れるので、目土の輪を広げていきましょう!
取材・文/加古浩子