2024年も、女子プロゴルファーたちの活躍はさまざまな感動を与えてくれました。悲願の初優勝や劇的な逆転優勝、長時間にわたるプレーオフなど、印象的なシーンが今でも鮮明に思い出されます。今回は、各選手が“勝利を手にした最終日のウェア”カラーに注目。女子プロの勝負カラーコーディネートをチェックしてみました!
【鈴木愛・岩井明愛・桑木志帆】勝負カラーは暖色系がトップ!
大会最終日に優勝者が着ていたウェアの色で上位を占めていたのが赤、ピンク、オレンジの暖色系です。
鈴木プロはオレンジのフーディに白のジョガーパンツを合わせたトレンドカジュアルなスタイルで、初日から首位を守る完全優勝を果たしました。岩井明愛プロは、ピンクの総柄モックネックシャツを黒のショートパンツ。カッコいいピンクの着こなしで最終日に逆転優勝し、プレーでもカッコ良さをアピールしました。そして、今シーズン最終戦を完全優勝するという圧倒的な強さを見せた桑木プロ。最終日はチャンピオンジャケットを意識した“クワシホ”流の着こなしが記憶に新しい方も多いはず。
【岩井千怜・新垣比菜・安田祐香】勝利を決めたレインコート
今シーズンは雨天での試合が多く、中断や短縮競技になるなど、選手にとっては集中力を損う場面が多々ありました。そんな中、最終ホールまで戦い抜いて優勝を手にした選手の姿に感動を覚えた方も多いでしょう。
ピンクの総柄レインコートで自身の大会レコードを更新した岩井千怜プロ。記録更新に加えて優勝した日が母の日であったことで、印象的な勝利のワンシーンとなりました。
ネイビーのレインコートを着こなしたのは新垣プロ。プレー中はジャケットを脱いだり着たりしながらという悪天候ながらも、最終ホールでウイニングパットを決めてはにかむ笑顔が素敵でした。
最後は、大雨や中断に負けず、最後まで攻めの姿勢を崩さずに初優勝を掴みとった安田プロ。存在感のある上下ベージュのレインウェアを着用していました。最終ホールではジャケットを脱いでも雰囲気がキープできる、ベージュ×黒の上品配色コーディネートでした。
【竹田麗央】“勝負カラー”のないおしゃれさ! ルールやジンクスを作らないのが女王流?
今シーズン圧倒的な強さで年間女王となった竹田プロ。初優勝したとたんにエンジンがかかったような勝ち方は、どの試合も印象に残るものばかりでした。ここまで勝利へのこだわりがあるのなら、“勝負カラー”にもこだわりがあるはず、と思いきや、意外にもカラーにはこだわりはない様子。初優勝時に着用していたサーモンピンクのモックネックシャツ、マンシングウェアらしい総柄アイテム、インパクトカラーを取り入れた着こなしまで、トレンドや気分でおしゃれを楽しんでいるようです。そういったルールを作らないところが竹田プロ流のこだわりなのかもしれませんね。
コーディネート解説/スタイリスト 高橋裕美
各女性ファッション誌、広告、カタログで活躍中。趣味で始めたゴルフに熱中していたところ、ゴルフファッションにも興味を持ち、レジーナと出会う。レジーナでは表紙、ファッションページを担当しており、リアルかつファッショントレンドをうまく取り入れたコーディネートが読者からも強く支持されている。
写真/Getty Images