飛距離や集中力がアップ!食事が変わればゴルフが変わる!

ゴルフのパフォーマンスを上げるために自分でできることは、スイング練習や筋トレだけではありません。大里桃子プロをはじめ、アマチュアからプロまで食事指導を行っているアスリートフードマイスターに、ゴルフの底上げに役立つ食事の摂り方を教えてもらいました。

◆ラウンド前後の食事はスコアに影響大!

ラウンド中、次のようなことはありませんか?

□最終ホールまで体力がもたない
□途中でおなかが空いて、ランチのことばかり考えている
□突如スコアが乱れて立て直せない
□パットが決まらず、イライラする
□大叩きを後悔してクヨクヨし、引きずってしまう
□後半戦で胃もたれが続く

ひとつでも思い当たる人は、食事を見直すことで、ゴルフの調子が好転する可能性があります。アスリートフードマイスター・石村智子さんにゴルファーのための食事のコツを聞きました。

「食事もマネジメントの大切な要素です。ラウンド前日と当日の食事に気をつけるだけでも、スコアに与える影響は変わってきます。まずは大前提となる『基本の食事の形』(詳細は次ページ)をぜひ覚えてください。メニューの選び方がわかってくれば、日頃の食生活も変わり、筋トレ効果も上がるでしょう。継続することで、飛距離アップや心の安定にもつながります。体づくりはスコアメイクの第一歩。食事でゴルフのパフォーマンスを引き上げましょう」

◆大里桃子プロも実践しています!

◆ラウンド前夜◆消化の良いメニューで効率良くエネルギー補給

ラウンド前夜の食事のテーマは「エネルギー補給」。とはいえ焼肉のような脂分の多い食事は消化が悪く、おすすめできません。体に負担をかけず効率よくエネルギー補給ができるのはご飯やパン、パスタなど「炭水化物」ですが、それだけではエネルギーになりません。炭水化物をエネルギーに変える働きのある「ビタミンB₁」も一緒に摂りましょう。豚肉は肉類の中で最も多くビタミンB₁を含む食材。豚しゃぶサラダや生姜焼きなど、豚肉を使ったメニューがおすすめです。魚なら鮭料理、動物性の食材を控えている人は豆腐や納豆など大豆加工食品で代用できます。また、同時にネギ等に多く含まれる「アリシン」も摂ると、ビタミンB₁の吸収率がぐっと高まります。

◆一品で主菜と副菜が摂れる!彩り野菜と豚もも肉のブレゼ

材料<1人分>
■ キャベツ 1/8個
■ タマネギ 1/2個
■ パプリカ 赤と黄 各1/8個
■ プチトマト 2個
■ 豆苗 1/10袋
■ 豚もも肉薄切り 80g
■ 酒・塩・コショウ 各少々

<作り方>
①豚もも肉は酒・塩・コショウをふる。キャベツはくし形切りにし、中心の硬い芯は取り除く。タマネギは輪切り、パプリカは細切りにする。
②鍋にプチトマトと豆苗以外の野菜を入れ、豚肉を広げて上にのせ、少量の水を加え、蓋をして加熱する。
③豚肉に火が通ってきたら、プチトマトと豆苗を加え、軽く加熱してから火を止める。ビタミン類が壊れないよう、加熱しすぎないのがポイント。
*ドレッシングはポン酢や和風などお好みで。*季節の野菜でアレンジしてもOK。

こんなメニューもおすすめ

豚肉入りの鍋…油を使わず、野菜もたくさん

冷奴…大豆+アリシンたっぷり

アリシン…にんにくや玉ねぎ、ニラなど

!避けたいメニュー!
焼き肉、揚げ物、生肉、刺し身などの生物

◆教えてくれたのは…管理栄養士・石村智子さん

管理栄養士。アスリートフードマイスター1級、アスリートフードマイスター養成講座講師。ゴルフ場のメニュー開発の実績もあり、2019年10月から大里桃子プロの食事をサポートしている。

Regina2022春号より転載 撮影/石村智子(レシピ)、内藤サトル、Getty Images  エディター/大津恭子

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