酷暑のラウンドでは、自分でも知らないうちにメイクがドロドロになっていることもありますよね。最近のウォータープルーフコスメには優秀なものが多いので、基本的には朝のメイクが夕方まで崩れにくくはなっているものの、過酷な屋外環境でのゴルフとなるとやっぱり普段よりもメイク崩れが起きやすいのも現実でしょう。
そこで今回は時短美容家の並木まきが、夏のラウンドでのメイク崩れを目立ちにくくするちょっとしたポイントを解説します。
◆メイク崩れを完全に防ぐのは難しい!「目立ちにくいメイク」で仕込みを
ゴルフシーンでのメイク崩れを完全に防ごうとしても、暑さや湿度、それに加えてプレー中の動作があるので、どうしても防げるものではありませんよね。
ならば、どうするのがベターかと言うと「仕込みの段階で、“崩れ”が目立ちにくいメイクにしておく」のが、プレー中やプレー後にメイクが崩れたように見せないちょっとしたコツに。
具体的には、次にご紹介するポイントを意識してメイクを整えておくと、多少の崩れがあっても目立ちにくくなりますよ。
【1】アイラインは「部分引き」または「点で描く」
アイラインはまぶた全体に「線」で入れてしまうと、ヨレたり擦れたりしたときにラインの崩れそのものが目立つだけでなく、線が部分的に太くなって乱れたラインが悪目立ちします。
ラインのガタつきを目立ちにくくするには、メイクをするときに「線」を細切れで描いて、崩れやすいパーツに“余白”を残しておくのがおすすめ。ヨレても自然な崩れ方になり、一部だけが黒々しいという不自然な崩れ方にはなりません。
また、ラインに余白を入れるのではなく、思い切って「点」でアイラインを埋める方法も。こちらも乱れた部分が仮ににじんでも濃くなりにくく、崩れても不自然になりにくい手法です。
余談ですが、ブラックのアイラインは色が強くメイク崩れがわかりやすいため、ブラウンやグレーなどブラック以外のアイラインを使ったほうが、よりメイク崩れを目立ちにくくできますよ。
【2】ファンデーションを重ねるより「ハイライト」
ファンデーションなどのベースメイクコスメは、重ねるほどに“崩れ”も目立ちやすくなっていきます。ゴルフをするときには、思い切ってファンデーションは薄めに。その分、日焼け止めはしっかりと塗っておきましょう。
ファンデーションを薄めにした分、メリハリを出すのはハイライトを使います。目の下や鼻筋、顎にハイライトを入れれば、立体感が出て華やかになるだけでなく、ファンデーションと比べると、崩れても目立ちません。
ハイライトはクリームタイプよりもパウダータイプを軽く塗るほうがドロドロ崩れを防ぎやすいでしょう。
【3】口紅は「オイルリップ」の直塗り
リップメイクの崩れも、ラウンド中は思っている以上に目につきます。崩れたのを気づかれにくいメイクに仕上げるなら、オイルリップの直塗りがおすすめ。輪郭を曖昧に塗ってもそれなりに“さま”になりやすく、ツヤ感があるのできちんとメイクをした雰囲気も出しやすく便利です。
色付きのいいタイプなら口紅代わりに使っても十分な発色ですし、口紅だと少し崩れただけでだらしない印象になりますが、オイルならば多少ヨレても目立ちません。
夏ゴルフでのメイク崩れ問題は、ゴルファーを悩ませるテーマですよね。崩れないメイクがキープできるに越したことはないものの、狙い通りにはならないことも多いのではないでしょうか。
仕込みの段階から「多少なら崩れても目立たない」を意識したメイクをすれば、ラウンド中やラウンド後のメイク崩れも気になりにくいはず。夏ゴルフを、快適なメイクで楽しんでいきましょう。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。