年齢を重ねても健康的なゴルフライフを。「フレイル」を予防できる理由について解説!

最近、テレビなどでよく耳にする「フレイル」。虚弱状態ともいわれますが、具体的な病症がないため、自分や家族でも把握しづらいものです。フレイルは、健康と介護を必要とする状態の中間段階と考えられています。フレイルを見逃して悪化すると、要介護状態になるリスクがあります。しかし、運動や仲間とのコミュニケーションを通じて、健康な状態に戻ることが可能です。そこで、おすすめしたいのがゴルフ。フレイルを予防できる理由を解説します。

◆それ、フレイルかも? ちょっとした違和感でも気にかけて

フレイルは「加齢に伴い心身が老い衰えた状態」を指します。筋力低下で疲れやすくなり、さらに高齢になって話し相手がいなくなることで社会的に孤立しがちです。家に閉じこもりがちになると、身体的機能が低下し、さらに社会性の喪失が認知面や心理面に悪影響を与えます。フレイル状態になると免疫力が低下し、風邪から肺炎に進行することもあります。また、筋力低下で転倒しやすくなり、骨折してしまうことも。病気やケガで寝たきりになると、身体機能がさらに低下し、要介護状態に進んでしまうのです。

しかし、フレイルは「健康」と「要介護」の中間段階であるため、適切な対応をすれば要介護状態を防げます。周りの人が異変に気づき早期に介入すれば、フレイルの進行を防ぎ、要介護状態を避けられるケースも。フレイルは加齢に伴う心身的な変化と、例えば、定年退職など社会的な環境の変化が重なるタイミングで起きやすいものです。「最近、お母さんが引きこもりがちかも?」など、少しでもフレイルの兆候が見られたら、日常生活に運動を取り入れることが効果的です。特に、運動と仲間作りができるゴルフをおすすめします。

◆ゴルフでフレイル予防:歩く・考える・仲間と楽しむ

長年働いてきた人が定年退職し、地域のコミュニティに馴染むのは難しいかもしれません。デイサービスやサロン活動を試しても、体操や歌、ぬりえなどのレクリエーションが「活動が幼稚だ」と感じ、自尊心を傷つけてしまうことがあります。特に、働いてきた人にこの傾向が強いです。

ゴルフは、ラウンドでボールを追いかけてたくさん歩き、コースを攻略するために考えることが必要です。さらに、ゴルフは1人ではできないため、自然とゴルフ仲間ができます。ゴルフに挑戦することで、運動ができて孤立を防ぐことにつながり、フレイル予防に一役買うのです。

もちろん、ラウンドをする前には練習が必要で、スイング研究のために新しい仲間に相談することもあるでしょう。不慣れなSNSを使ってゴルフ動画で勉強することもあるかもしれません。さまざまな努力の結果がスコアに反映されるので、やりがいにもつながり活動的に過ごすことができるでしょう。

ゴルフには年齢制限がなく、いつでも始められるスポーツです。年齢を重ねてから激しい運動は難しくなりますが、ゴルフは激しい動きがなく、自然を感じながらゆっくりと歩いて楽しめます。1ラウンドで直線距離で6~7km歩きますし、初心者の場合は10km以上歩くこともあります。体力的に難しい場合も、ショートコースやハーフラウンドという選択肢で自分に合った楽しみ方を選ぶことができるのも魅力です。また、ゴルフ練習場はどの地域でも気軽に通える距離に作られていることが多く、初心者も増えているため、練習場が良いから始めやすいのも魅力です。

◆ゴルフを楽しむ際の注意点

ゴルフはスイング中にケガをしやすいスポーツです。肩・肘・手首などの上半身は使いすぎで腱鞘炎になりやすく、腰や背中はオーバースイングでひねりすぎてケガをすることがあります。筋力強化や柔軟性を高めることがケガの予防に効果的です。

健康のためにゴルフを始めても、ケガをしてしまったら元も子もありません。練習やラウンドの前には、少し汗ばむぐらいの準備体操やウォーミングアップをして、ゴルフを楽しんでください。

取材・文/夢書房

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